ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2008-12-13から1日間の記事一覧

"Moby-Dick" と「闇の力」(16)

白鯨を根元的な悪の存在と見なし、白鯨を仕留めることでこの世に絶対的正義を確立しようとするエイハブが一瞬、巨大な鯨という壁「の背後には何もないと思う」。白鯨をその白さゆえに、崇高な理想主義的ヴィジョンの象徴と見なすイシュメールも、同じくその…