ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2009-01-08から1日間の記事一覧

Joseph O'Neill の "Netherland"(3)

本書が「文学作品」であるゆえんはずばり、これが人生の意味や価値をめぐる心の彷徨記であると同時に、読者自身に自分の人生をふりかえらせる説得力を持っているからだ。古びたテーマである。しかし読みがいがある。お定まりのテーマを陳腐に感じさせない真…