ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2010-06-12から1日間の記事一覧

“A Sudden Country” 雑感(4)

当然結びつくべき男と女がなかなか結びつかない。ラブロマンスにおける定石のひとつだが、これが現代を描いた小説なら二人の心の中にあるハードルは低いかもしれない。相思相愛ならあっさり結ばれるのが現代だからだ。ところが本書の舞台は19世紀中葉のアメ…