ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2013-09-26から1日間の記事一覧

Ruth Ozeki の “A Tale for the Time Being” (3)

さて、本書が相当に読みごたえのある佳作であることを十分に認めたうえで、あえて重箱の隅をつつき、いささか気になる点にふれておこう。 主人公 Nao の曾祖母 Jiko には、太平洋戦争末期に特攻隊員として戦死した息子 Haruki がいた。その名をもらったのが …