ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

“Five Women” 雑感 (2)

突貫工事で片づけないといけない仕事が二つあり、ひとつは先週末になんとか仕上げたが、もうひとつまだ残っている。きょうはそのうち半分まで済ませた。目算ではあと5日かかりそうだ。大晦日も仕事かと思うと、毎度「宮仕えの男はつらいよ」。 だが、この季…

“Five Women” 雑感 (1)

先週は、企業戦士というほどではないが連日残業。土曜日も夕方まで職場に残って仕事に励んでいた。そこできのうはひと休み。少しずつ観ていた映画『地獄の黙示録』をやっと観おわった。ブルーレイの劇場公開版である。 さすがに画質はいい。中身は、まあ、ご…

Paul Auster の “Report from the Interior” (4)

さて、「本書の白眉は第3部〈タイムカプセル〉である」。もし Auster を専門に研究している英文科の先生方や学生たちが本書を読んだとしたら、しめしめ、ここは論文・レポートの資料に使えるぞ、と小躍りするのではないだろうか。 たとえば1969年8月23日、…

Paul Auster の “Report from the Interior” (3)

きのう水曜日は晩酌デー。ダウンしなければ、第2部 "Two Blows to the Head" の落ち穂拾いをしようと思っていたが、酒量を抑えたものの、やっぱり何も書けなかった。一杯やりながら観た映画『八日目の蝉』に、酔いも手伝ってすっかりハマってしまい、観おわ…

Paul Auster の “Report from the Interior” (2)

これで去年に引きつづき、Auster の自伝を読んだとになる。さては熱心なファンだったのかと思われるかもしれないが、じつはファンと言えるほどではない。たしかに Auster は、ぼくにとって「新作につい手が伸びる作家のひとり」ではあるものの、それもここ数…

Paul Auster の “Report from the Interior” (1)

きのう Paul Auster の新著 "Report from the Interior" を読了したが、レビューを書く時間は取れなかった。メモを読みかえしながらがんばってみよう。Report from the Interior作者:Auster, PaulHenry Holt & CoAmazon[☆☆☆★★]『冬の日誌』につづくポール・…

“Report from the Interior” 雑感 (2)

きのうは職場の忘年会。その企画の一環として、団体で東京スカイスツリーの見学に出かけた。 ふだんは団体行動の苦手なぼくだが、この機会を逃してはスカイツリーに登ることもあるまいと思って参加。じつはぼくのふるさと愛媛の宇和島近くには、高森山という…

“Report from the Interior” 雑感 (1)

予土線・務田(むでん)駅について書いたおとといの雑文に、「昔はもちろん、写真右手の屋根やベンチなどなく、闇の中に電球の明かりがぼんやりともっているだけだった」という一文を追加。これで写真とあわせ、少しは当時の光景が目に浮かぶのではないだろ…

W. G. Sebald の “The Rings of Saturn” (4)

きのうも写真を載せたが、これがその昔、ぼくの住んでいた長屋でいまは無人。たまたま出会った近所の人の話によると、部屋なのか家なのか隣りはいつぞやの台風で倒壊し、このとおり更地になっている。 と、こんなことを書くのも Sebald の真似で、"The Rings…

W. G. Sebald の “The Rings of Saturn” (3)

ブログを休んでいるあいだ、読書のほうも本書をボチボチ読んでいた以外はさっぱりだったが、映画はテレビでけっこう観ていた。いちばんノックアウトされたのは、久しぶりに観た『緋牡丹博徒・花札勝負』。いやもう、お竜さんの美しいこと! ブルーレイ版が出…