ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2016-02-29から1日間の記事一覧

Iris Murdoch の “The Bell”(6)

なぜこれほど鐘の意味にこだわるのか。タイトルだからということもあるが、この「予兆、暗示に充ち満ち」た作品のなかにあって、ほとんど唯一、鐘だけが予兆や暗示のままに終わっているからだ。 雑感にも書いたように、「どの描写、どのエピソードをとっても…