ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2016-05-04から1日間の記事一覧

“The Sympathizer” 雑感(3)

昔のレビューでお茶を濁しているうちに、アメリカ人の作家や映画監督のヴェトナム戦争観に一定のパターンがあることが見えてきた。そのパターンは大別して二つある。 まず、戦争の狂気や不条理、残虐性などに焦点を当てたもの。これは特に映画の場合に顕著で…