ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2016-09-04から1日間の記事一覧

J. M. Coetzee の “The Schooldays of Jesus” (5)

もうひとつだけ補足しておこう。本書でいちばん注目すべき人物は悪党の Dmitri かもしれない。むろん前作同様、Simon が語り部としての主人公で、彼の目から見た David がタイトルを象徴する主人公だが、この二人に次ぐ「活躍」を見せるのが、新たに登場した…