本書における現実描写でぼくがいちばん疑問に思うのは、人間の描き方である。簡単に言うと、ここには善玉と悪玉しかいない。善人でも悪人でもない、善人であると同時に悪人でもある、そういう人間がまったく存在しないのだ。 具体的には、まず奴隷の中に善人…
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