ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

モーリス・ルブランの『奇岩城』

きのうまた仕事の山をひとつ越えた。おかげで年末、それどころか、来年1月までの目途も立った。テンプで復職した勤務先とは来年3月までの契約だが、仕事は実質1月で終了するので、気分的にはもう〈終わりの始まり〉。ってことで、あしたから安心して愛媛…

Jokha Alharthi の “Celestial Bodies”(2)と、最近の海外文学の低調

前々回、こんどのフランス旅行で今年のハイライトはおしまい、と書いた。帰国して平凡な日々が再開してみると、いまは実際、「days after」という感が強い。去年の春のハワイ旅行では、そういうこともなかったのに。 ハイライトといえば、やむを得ぬ事情で復…

Jokha Alharthi の “Celestial Bodies”(1)

楽あれば苦あり。フランス旅行が一睡の夢のように終わったあと、帰国した翌日からボチボチ仕事を始め、今週はけっこう忙しい。といっても、自分で課したノルマをこなすだけなので、実際には、少し苦あり。 旅行中、バッグの底に忍ばせていた Jokha Alharthi …

ぼくの『マルセルの夏』

きょうの昼過ぎ、パリ経由でマルセイユから帰ってきた。マルセイユには二泊したが、観光に費やしたのは実質一日だけ。遊覧船に乗ったあと、港に面したレストランでブイヤベースに舌つづみを打っているうちに、ああ、これで今夏、いや今年のハイライトもおし…

イーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』

きょうから3連休、ついでお盆休み。いままでテンプで復職後、ずっとオイソガシだったぼくも、ドラ娘の日程に合わせてひと息いれることにした。今晩、羽田からフランスへ飛ぶ予定になっている。 地獄の超繁忙期が終わって一週間、自分のペースで仕事をできる…

マルセル・パニョルの『マルセルのお城』

超繁忙期がやっと終わり、今週から自分のペースで仕事をしている。まあ、フツーに忙しい。 中断していた今年のブッカー国際賞受賞作、Jokha Alharthi の "Celestial Bodies"(アラビア語原作2010、英訳2018)に改めて着手。なかなか面白いけど、いまのところ…

ハーマン・ローチャーの『おもいでの夏』

ああ、やっと地獄の2週間が終わった! やむを得ぬ事情で4月から復職したとき、この超繁忙期がやって来ることはすでに覚悟していたのだけど、いざ迎えてみると、ほんとにキツかった。 それでも、5月末から準備を始めた甲斐があって、なんとか切り抜けるこ…