2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
諸般の事情でしばらくデスクから離れていたが、最近になってやっと、ボチボチ Orhan Pamuk の "The Black Book"(原作1990, 英訳2006)を読んでいる。なかなか面白い。 Pamuk は2006年にノーベル文学賞を受賞。その直後に本書の英訳版も刊行されたものと思わ…
きのう、今年の全米図書賞最終候補作、Laird Hunt の "Zorrie" を読了。発表(ニューヨーク時間17日)直前の下馬評では1番人気の作品である。さっそくレビューを書いておこう。 Zorrie 作者:Hunt, Laird Bloomsbury Publishing Amazon [☆☆☆★★] この世には、…
きのう、2002年のブッカー賞およびオレンジ賞(現女性小説賞)最終候補作、Sarah Waters のご存じ "Fingersmith" をやっと読了。途中、諸般の事情で何日も中断したため、いつにもまして、まともなレビューが書けそうもない。さてどうなりますか。 Fingersmit…
ニュースを知って思わず拍手した。Damon Galgut の "The Promise" が今年のブッカー賞を獲得! まずは順当な結果だろう。 Galgut 自身としては、先月の記事でも紹介したとおり、2003年に "The Good Doctor"(未読)、2010年に "In a Strange Room"(☆☆☆☆)が…