ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくの  “Homage to Ukraine”

いま、なにをなすべきなのか。 この質問を前回自分に投げかけてから、無い知恵を必死に絞ってみた。たまたま1年近く前、"Homage to Catalonia"(1938 ☆☆☆☆★★)を英語版で読みかえしたことを思い出し、もし George Orwell が現存の作家だったらどうするか考…

Virginia Woolf の “Mrs Dalloway”(3)

相変わらず絶不調。微熱がひかず、活字を目で追いかけるのがしんどい。予定ではとうに読みおえているはずの "Snow" もやっと半分まで進んだところ。 その中盤前から主人公のトルコの詩人 Ka は、訪れた地方都市 Kars で限定的に発生した軍事クーデターに巻き…

Virginia Woolf の “Mrs Dalloway”(2)

コロナかふつうの風邪か、どちらにしても発症8日目。だいぶ回復してきたが、まだ微熱が残っている。ぼくは平熱が低いので、すこしでも熱があると頭がぼんやりする。この状態が長引くのが風邪をひいたときの通例で、してみると、やっぱりふつうの風邪だった…

Sarah Waters の “Affinity”(2)と既読作品一覧

ついにコロナか、それともふつうの風邪か、とにかく発熱。おまけに喉がやけに痛く、調べるとオミクロン株の症状にそっくり。実際何度あるのかはコワくて測っていない。きょうは何日かぶりに起きていられる状態なので(たぶん発症4日目)、この記事を書いて…

Virginia Woolf の  “Mrs Dalloway”(1)

きのう、やっと Vriginia Woolf の "Mrs Dalloway"(1925)を読了。さっそくレビューを書いておこう。 Mrs Dalloway 作者:Woolf, Virginia Penguin Classics Amazon [☆☆☆☆★] ヴァージニア・ウルフ版『戦争と平和』といえるかもしれない。一方に、第一次大戦…

Orhan Pamuk の “The Black Book”(3)

相変わらずボチボチだが "Mrs Dalloway"(1925)を読んでいる。タイトルどおり、主人公はいちおう Mrs Dalloway と思われる。いちおう、というのは、Mrs Dalloway は前回ふれた元カレ Peter Walsh との再会以後、全体のほぼ4分の1ほども登場しないからだ。…

Orhan Pamuk の “The Black Book”(2)

Virginia Woolf の "Mrs Dalloway"(1925)をボチボチ読んでいる。年始にぼんやり立てた予定より1ヵ月遅れだ。Woolf はちょうど1年前に取り組んだ "To the Lighthouse"(1927 ☆☆☆☆★)が初見で、今回が2冊目。 同書を読んだとき、なにしろ Virginia Woolf …

Sarah Waters の “Affinity”(1)

きのう、Sarah Waters の "Affinity"(1999)を読了。さっそくレビューを書いておこう。 Affinity (Virago V) 作者:Waters, Sarah Virago Press (UK) Amazon [☆☆☆★★] タイトルはいわゆるソウルメイトの意。書中でそう説明されたとき、はたして心の友は存在し…