ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

ヒューマン・ドラマ

Marian Keyes の "The Brightest Star in the Sky"(1)

アマゾンUKが選んだ昨年のベスト10小説のひとつ、Marian Keyes の "The Brightest Star in the Sky" をようやく読みおえた。これでやっと年が明けたような気がする。さっそく、いつものようにレビューを書いておこう。Brightest Star In The Sky,The作者: Ma…

Jeannette Walls の "Half Broke Horses"(1)

ニューヨーク・タイムズ紙が選んだ今年の最優秀作品のひとつ、Jeannette Walls の "Half Broke Horses" を読みおえた。さっそく、いつものようにレビューを書いておこう。Half Broke Horses作者: Jeannette Walls出版社/メーカー: Simon & Schuster Ltd発売…

Colum McCann の "Fishing the Sloe-Black River"(1)

昨日家に帰って読みおえたのに、夜はおとといの忘年会疲れのせいか、睡魔に襲われてレビューが書けなかった。今年の全米図書賞を取った Colum MaCann の旧作短編集(93年)である。Fishing the Sloe-Black River: Stories作者: Colum McCann出版社/メーカー:…

Marisa de los Santos の "Belong to Me"(1)

ほんとうは2,3日もあれば楽勝の本だが、諸事情のため昨日やっと読みおえた。宮仕えのつらいところだ。グチはさておき、さっそくレビューを書いておこう。Belong to Me: A Novel作者: Marisa de los Santos出版社/メーカー: William Morrow Paperbacks発売…

Mary Ann Shaffer & Annie Barrows の "The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society"(1)

3日前にも書いたとおり、本書は去年の話題作のひとつで、 現在ニューヨーク・タイムズの Trade Paperback 部門ベストセラー第1位。本当はあっさり読めるはずだったが、風邪をひいて頓挫し、昨日やっと読み終えた。遅まきながらレビューを書いておこう。The…

Leif Enger の "So Brave, Young, and Handsome"(1)

やっと読みおえた。例によって今までの雑感をまとめておこう。So Brave, Young, and Handsome: A Novel作者: Leif Enger出版社/メーカー: Grove Press発売日: 2009/04/08メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る[☆☆☆★] 20世紀初め、まだ…

Lisa Genova の "Still Alice"(1)

午後に大腸内視鏡検査を受けるので今日は仕事を休み、朝から下剤と格闘しながら本書を読みおえた。今まで2回の雑感のまとめに過ぎないが、さっそくレビューを書いておこう。Still Alice作者:Genova, Lisa発売日: 2009/01/06メディア: ペーパーバック[☆☆☆★★]…

Steven Galloway の "The Cellist of Sarajevo"(1)

多忙な毎日だが、仕事の合間を縫って何とか読みおえた。さっそく今まで2回の雑感をレビューにまとめておこう。The Cellist of Sarajevo作者:Galloway, StevenAtlantic BooksAmazon[☆☆☆★★★] 戦争で街が破壊され、人びとの心もすさむなか、どうすれば人間とし…

Kristin Hannah の "Firefly Lane"(1)

昨日に引き続き「自宅残業」で忙しかったが、何とか時間を見つけて読みおえた。例によって今までの雑感のまとめに過ぎないが、さっそくレビューを書いておこう。Firefly Lane作者: Kristin Hannah出版社/メーカー: St. Martin's Griffin発売日: 2009/01/06メ…

今年の全米書評家(批評家)協会賞と、 Elizabeth Strout の “Abide with Me”

いささか旧聞に属するが、全米書評家協会賞(全米批評家協会賞)の候補作が発表されている。http://bookcritics.org/news/archive/2008_nbcc_finalists_announced/ ラインナップは次のとおり。 "2666" Roberto Bolano "Home" Marilynne Robinson "The Lazaru…

Karen Kingsbury の "Sunrise"(1)

Sunrise作者: Karen Kingsbury出版社/メーカー: Tyndale House Pub発売日: 2007/05/08メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る[☆☆☆★★★] 新シリーズの第1作…にしては旧シリーズの登場人物ばかりで、それぞれのエピソードも以前の続き。ま…

Joseph O'Neill の "Netherland"(1)

年末年始はCDとDVDで自堕落な生活を送ってしまったが、4日から仕事が気になり、「自宅残業」をボチボチ開始。その合間に Joseph O'Neill の "Netherland" を何とか読みおえた。Netherland: A Novel作者: Joseph O'Neill出版社/メーカー: Pantheon発売…

Patrick Gale の "Notes from an Exhibition"(1)

よんどころない事情が重なり、1週間近くブログをサボってしまった。何より恩師が亡くなられたのがショックで、なかなか駄文を綴る気持ちになれなかった。以下は、何日か前に読了した "Notes from an Exhibition" のレビュー。Notes from an Exhibition作者:…

Tatiana de Rosnay の "Sarah's Key"(1)

昨日、Tatiana de Rosnay の "Sarah's Key" を読了。一日たって、だいぶ冷静に考えられるようになったが、読みおわった直後はしばし目頭が熱くなった。 追記:その後、本書は映画化され、2010年に日本でも「サラの鍵」として公開されました。Sarah's Key: Fr…

William Maxwell の "The Chateau"(1)

何日も前に William Maxwell の "The Chateau" を読了していたのだが、"Moby-Dick" と「闇の力」について考えるほうが面白く、今日までなかなかレビューが書けなかった。 The Chateau作者: William Maxwell出版社/メーカー: Vintage Classics発売日: 2000/12…

Patrick Taylor の "An Irish Country Doctor"

読了したのは昨日なのに、まだ余韻が残っている。「ニューヨーク・タイムズのベストセラー」という看板どおりの秀作である。An Irish Country Doctor (Irish Country Books)作者: Patrick Taylor出版社/メーカー: Forge Books発売日: 2008/01/22メディア: ペ…

Kent Haruf の "Eventide"(1)

Kent Haruf の "Eventide" を読了。やはり "Plainsong" ほどの出来ばえではなかったが、それでも読後、しばし静かな感動の余韻にひたった。Eventide (Vintage Contemporaries)作者: Kent Haruf出版社/メーカー: Vintage発売日: 2005/05/03メディア: ペーパー…

Marisa de los Santos の "Love Walked In"

Marisa de los Santos の "Love Walked In" を読了。前回ふれたとおり、4、5月ごろだったか、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに入っていた本。お買い得だと思う。Love Walked In作者: Marisa De Los Santos出版社/メーカー: Plume発売日: 20…

Elizabeth Berg の "We Are All Welcome Here"(1)

Elizabeth Berg の "We Are All Welcome Here" を読了。「文学の夏」シリーズ以来、大作ばかり読んでいたので、今度は肩の凝らないものを、と思って取りかかったのだが、いささか期待はずれだった。We Are All Welcome Here: A Novel作者: Elizabeth Berg出…

Rachel Seiffert の "Afterwards"

Philip Hensher の "The Northern Clemency" はまだ手元に届かないし、つなぎに読みはじめた本もまだ途中。そこで今日は毎度おなじみ、昔のレビューでお茶を濁すことにした。 Afterwards (Vintage International)作者: Rachel Seiffert出版社/メーカー: Vint…

Claire Messud の "The Last Life"

先々週、Abha Dawesar の "That Summer in Paris" を読んでいるうちに思い出した作品の一つ。このところ3日で1冊のペースで新しいレビューを書いていたのだが、さすがにきつくなり、今日は昔のレビューでお茶を濁そう。The Last Life: A Novel作者: Claire…

Karen Kingsbury の “Summer”

Karen Kingsbury の "Summer" を読了。最後は涙が止まらなくなり、これが電車の中でなくて本当によかった。Summer (Sunrise)作者: Karen Kingsbury出版社/メーカー: Tyndale House Pub発売日: 2007/08/21メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含…

William P. Young の "The Shack"

今週もニューヨーク・タイムズ紙の No.1ベストセラー、William P. Young の "The Shack" をやっと読みおえた。The Shack作者: William P. Young出版社/メーカー: Windblown Media発売日: 2007/05/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を…

James Salter の "Light Years"

旧作発掘第二弾。James Salter の "Light Years" (75) を読んでみたが、またもや空振りに終わってしまった。Light Years (Vintage International)作者: James Salter出版社/メーカー: Vintage発売日: 1995/01/31メディア: ペーパーバックこの商品を含むブロ…

Mindy Friddle の "The Garden Angel"

今年は今まで英米のメディアが選んだ昨年度の優秀作品や、メジャーな賞の候補作ばかり読んできたので、このへんで積ん読の山を切り崩さねばと、Mindy Friddle の "The Garden Angel" を読んでみた。The Garden Angel作者: Mindy Friddle出版社/メーカー: Pic…

Sue Miller の "Lost in the Forest"

あと少しで Elif Shafak の "The Bastard of Istanbul" を読みおわるところだが、今日は先週の続きで、Sue Miller の "Lost in the Forest" について。Lost in the Forest: A Novel (Ballantine Reader's Circle)作者: Sue Miller出版社/メーカー: Ballantin…

Jenna Blum の "Those Who Save Us"

アメリカで話題のベストセラー、Jenna Blum の "Those Who Save Us" を読んでみた。秀作である。Those Who Save Us作者:Blum, JennaHarvest BooksAmazon[☆☆☆★★★] 久しぶりにナチス物を読んだが、最初から作品世界に引きこまれ、読後のいま、心のなかに沈黙が…

Elizabeth Berg の "The Year of Pleasures"

内職の仕事も少し片づいたが、まだまだ気が抜けないので今日も昔のレビュー。たしか一昨年の秋に書いたものだ。The Year of Pleasures: A Novel作者: Elizabeth Berg出版社/メーカー: Ballantine Books発売日: 2006/03/28メディア: ペーパーバック クリック:…

Graham Swift の "The Light of Day"

出張から戻って以来、どうも読書のピッチが上がらないので今日も昔のレビュー。The Light of Day: A Novel (Vintage International)作者: Graham Swift出版社/メーカー: Vintage発売日: 2004/08/10メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含むブロ…

"Marilynne Robinson の "Gilead" と Monica Wood の "Any Bitter Thing"

全米批評家協会賞の発表が近づいてきた。未読なのに山勘で Marianne Wiggins の "The Shadow Catcher" に期待しているのは前に書いたとおりだが、今日は昔の受賞作(2004)のレビューでお茶を濁しておこう。これは2005年にピューリツァー賞も受賞している。G…