ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

女性小説賞

Cynthia Ozick の “Foreign Bodies” (1)

今日も帰りにスタバに寄り、Cynthia Ozick の "Foreign Bodies" をようやく読了。今年のオレンジ賞最終候補作である。さっそくレビューを書いておこう。Foreign Bodies作者: Cynthia Ozick出版社/メーカー: Atlantic発売日: 2012/04/01メディア: ペーパーバ…

Georgina Harding の “Painter of Silence” (1)

今年のオレンジ賞最終候補作、Georgina Harding の "Painter of Silence" を読了。さっそくレビューを書いておこう。Painter of Silence作者: Georgina Harding出版社/メーカー: Bloomsbury Publishing PLC発売日: 2012/04/01メディア: ペーパーバック クリ…

Madeline Miller の “The Song of Achilles” (1)

今年のオレンジ賞受賞作、Madeline Miller の "The Song of Achilles" を読了。さっそくレビューを書いておこう。Song of Achilles作者: Madeline Miller出版社/メーカー: Bloomsbury UK発売日: 2012/04/01メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を…

オレンジ賞発表/“In One Person” 雑感 (2)

今日は多忙につき簡単に。まず今年のオレンジ賞は Madeline Miller の "The Song of Achilles" に決定した。ぼくは積ん読中だが、かなり前から評判になっていたと記憶する。既読の最終候補作の中でイチオシだった Ann Pachett の "State of Wonder" が選ばれ…

今年のピューリツァー賞とオレンジ賞最終候補作など

"Ten Thousand Saints" について少し補足しようと思ったが、父の逝去でしばらく田舎に帰省していたせいか、頭がまだ働かない。そこで今日は、最近発表された文学賞の受賞作や候補作をならべてお茶を濁しておこう。 まずピューリツァー賞だが、これは帰省中も…

Ann Patchett の “State of Wonder” (1)

Ann Patchett の "State of Wonder" を読みおえた。さっそくいつものようにレビューを書いておこう。 追記:その後、本書は2012年のオレンジ賞最終候補作に選ばれました。State of Wonder: A Novel作者: Ann Patchett出版社/メーカー: Harper発売日: 2011/06…

Tea Obreht の “The Tiger's Wife”(1)

今年のオレンジ賞受賞作、Tea Obreht の "The Tiger's Wife" を読了。さっそく例によってレビューを書いておこう。Tiger's Wife作者: Ta Obreht出版社/メーカー: Phoenix発売日: 2011/06/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 13回この商品を含む…

Aminatta Forna の “The Memory of Love”(1)

今年の国際IMPACダブリン文学賞は「残念ながら」、Colum McCann の "Let the Great World Spin" に決定した。もちろん秀作には違いないのだが、これは周知のとおり、2009年に全米図書賞を受賞している(http://d.hatena.ne.jp/sakihidemi/20100128)。ダブリ…

Julie Orringer の “The Invisible Bridge”(1)

今年のオレンジ賞候補作、Julie Orringer の "The Invisible Bridge" をやっと読みおえた。さっそくいつものようにレビューを書いておこう。The Invisible Bridge (Vintage Contemporaries)作者: Julie Orringer出版社/メーカー: Vintage発売日: 2011/01/25…

Barbara Kingsolver の “The Lacuna”(1)

大変遅まきながら、去年のオレンジ賞受賞作、Barbara Kingsolver の "The Lacuna" をやっと読みおえた。さっそくいつものようにレビューを書いておこう。The Lacuna作者: Barbara Kingsolver出版社/メーカー: Faber and Faber発売日: 2010/04/01メディア: ペ…

今年のオレンジ賞

夕べの特別音楽番組をたまたま少しだけ見たが、久しぶりに聴いた平原綾香の「Jupiter」がとてもよかった。こんな時だからこそ心にしみるのか。大学時代の友人も、「震災にあった人たちのことを思うと文句は言えないが、このバタバタですっかり疲れ果てた」と…

Peter Rock の “My Abandonment”

去年のオレンジ賞受賞作の一つ、Peter Rock の "My Abandonment" を読みおえた。さっそくレビューを書いておこう。My Abandonment作者: Peter Rock出版社/メーカー: Mariner Books発売日: 2010/04/02メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を…

“Skippy Dies”雑感(2)

ガーディアン紙のHPをながめていたら、A. S. Byatt がオレンジ賞についてこんな発言をしている記事が目についた。The British novelist [Byatt] has been vocal in her criticism of sexism in the literary world, and also hit out at the Orange prize, w…

オレンジ賞発表(2010 Orange Prize for Fiction)

今年のオレンジ賞は、大御所 Barbara Kingsolver の "The Lacuna" に決定した。ぼくが勝手に大本命に推していた Lorrie Moore の "A Gate at the Stairs" は見事に落選。でもまあ、"Wolf Hall" とあわせて二冊しか候補作を読んでいなかったのだから、予想が…

Marilynne Robinson の "Home"(1)

今年のオレンジ賞受賞作、Marilynne Robinson の "Home" をやっと読み終えた。今まで3回の雑感ではついケチをつけてしまったが、最後でぐっと盛り上がり、読みの甘さを反省している。ともあれ、印象が薄れないうちにレビューを書いておこう。Home: Winner o…

Rose Tremain の "The Road Home"

今年のオレンジ賞受賞作、Rose Tremain の "The Road Home" を読了。かなり面白かった。The Road Home作者: Rose Tremain出版社/メーカー: Chatto & Windus発売日: 2007/08/07メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る[☆☆☆★…

Elif Shafak の "The Bastard of Istanbul"

Elif Shafak の "The Bastard of Istanbul" をやっと読みおえた。今年のオレンジ賞のショートリストに選ばれなかったのが惜しまれる秀作である。The Bastard of Istanbul作者:Shafak, Elif発売日: 2008/01/29メディア: ペーパーバック[☆☆☆★★★] これは家庭小…

Sue Miller の "Lost in the Forest"

あと少しで Elif Shafak の "The Bastard of Istanbul" を読みおわるところだが、今日は先週の続きで、Sue Miller の "Lost in the Forest" について。Lost in the Forest: A Novel (Ballantine Reader's Circle)作者: Sue Miller出版社/メーカー: Ballantin…

Charlotte Mendelson の "When We Were Bad"

今年のオレンジ賞の最終候補作、Charlotte Mendelson の "When We Were Bad" をやっと読みおえた。When We Were Bad: A Novel作者: Charlotte Mendelson出版社/メーカー: Picador発売日: 2008/03/01メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブ…

Rachel Cusk の "Arlington Park"

前々回に紹介した最近の文学賞レースでいちばん気になっているのはオレンジ賞だが、候補作を読むのは昨年同様、ショートリストの発表後にしようと思っている。今日は、三つだけ読んだ去年の最終候補作のうち、Rachel Cusk の "Arlington Park" のレビューを…

Xiaolu Guo の “A Concise Chinese-English Dictionary for Lovers”

本日、国際IMPACダブリン文学賞のショートリストが発表された。http://www.impacdublinaward.ie/News.htm どの候補作も未読だが、アンドレイ・マキーヌの "The Woman Who Waited" だけは持っている。マキーヌは、今年の正月に "Dreams of My Russian Summers…

Chimamanda Ngozi Adichie の "Half of a Yellow Sun"

前々回からの流れで、Adichie の "Half of a Yellow Sun" に触れざるを得なくなった。以下は、オレンジ賞の発表前に書いたレビューである。Half of a Yellow Sun作者:Ngozi Adichie, ChimamandaHarper Collins Publ. UKAmazon[☆☆☆☆★] 06年度の全米批評家協会…