ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

Junot Diaz の "The Brief Wondrous Life of Oscar Wao"(承前)

 休憩しながら前の日記を書いているうちに全米書評家協会賞(全米批評家協会賞)の発表があり、ぼくが少しケチをつけた Junot Diaz の "The Brief Wondrous Life of Oscar Wao" が受賞した。http://bookcriticscircle.blogspot.com/search/label/2007%20Awards "Gilead" や "The Known World" などと較べるといささか見劣りがするものの、かなり楽しい力作であることは間違いない。既に映画化も決まっているほど派手な展開が売り物の一つだけに、さっそく邦訳も出ることだろう。詳細は2月27日に書いたとおりだが、未読なのに注目していた Marianne Wiggins の "The Shadow Catcher" が落選したのは残念。6月だったかにペイパーバック版が出るようなので、そのときジュノ・ディアズの受賞作と読み較べようと思っている。