帰りの電車の中で、今年の全米書評家協会賞(全米批評家協会賞)最終候補作、Marianne Wiggins の "The Shadow Catcher" のペイパーバック版を半分過ぎまで読んだところだが、なかなか面白い。が、ハードカバーの表紙から期待したほどではなく、これが賞レースで "The Brief Wondrous Life of Oscar Wao" の後塵を拝したのも無理はないな、と思いつつある。
- 作者: Marianne Wiggins
- 出版社/メーカー: Simon & Schuster
- 発売日: 2007/06/05
- メディア: ハードカバー
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1.
- 作者: Roberto Bolano,Natasha Wimmer
- 出版社/メーカー: Picador USA
- 発売日: 2008/03/04
- メディア: ペーパーバック
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2.
The Brief Wondrous Life of Oscar Wao
- 作者: Junot Díaz
- 出版社/メーカー: Riverhead Books
- 発売日: 2008/09/02
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3.
- 作者: Rose Tremain
- 出版社/メーカー: Chatto & Windus
- 発売日: 2007/08/07
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番外
Nada: Una novela (Modern Library Classics)
- 作者: Carmen Laforet,Mario Vargas Llosa
- 出版社/メーカー: Modern Library
- 発売日: 2008/02/12
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3位はかなり迷った。Elif Shafak の "The Bastard of Istanbul" にしようか、A.L.Kennedy の "Day" にしようか。前回の日記で「"Day" のほうにより深い感銘を覚えた」と書いたばかりなのに、その舌の根も乾かぬうちに、このベスト3には "The Road Home" を選んでしまった。われながらいい加減なものだが、一応、もし再読するとしたら、という基準で考えてみた。再読でも、あの「起伏に富んだ劇的な展開」なら十分楽しめるのではないだろうか。あと、昔の作品なので番外にしたが、Carmen Laforet の "Nada" は本当にいい作品だった。
ところで、去年の「ぼくの年間ベスト3」は、いずれも去年の上半期に読んだものばかり。http://d.hatena.ne.jp/sakihidemi/20080211/p1
それに較べると、今年の上半期ベスト3は3冊とも若干見劣りがする。去年の下半期から低調続きと言ってもよい。これはぼくの体調とも見事に一致するので、もしかしたら、体調がすぐれないときほど面白い本と出会う確率も低いのかもしれない。がさいわい、胃の痛みもだいぶ和らいできたので、これからはがんばろうと思っている。