ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2008年ブッカー賞ミニ予想

 明日には最終候補作の一つ、Steve Toltz の "A Fraction of the Whole" のレビューを何とか書けそうなところまで読み進んだが、ひとまず感想を述べると、最後の6,7章がかなり退屈。しかし、あとまだ30ページあるので、これから挽回することを期待したい。
 その後、各候補作のシノプシスやあちらのレビューを斜め読みした結果、米アマゾンのブログ(9月9日付)と同じ結論になるが、Philip Hensher の "The Northern Clemency" が有望に思えてきた。http://www.amazon.com/gp/blog/A287JD9GH3ZKFY?%5Fencoding=UTF8&cursor=1221236314.515&cursorType=before
 来週には手元に届きそうだが、難点は700ページ以上もあってとにかく長いこと。500ページ台の "A Fraction of the Whole" でへこたれているようではアカン、と気を引き締めているところだ。
 Sebastian Barry の "The Secret Scripture" も気になるが、今年は何しろロングリストのときからペイパーバックで読める候補作がほとんどない。上の2作をハードカバーで買うだけで予算オーバーなのが痛い。