ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

わが生涯の映画ベスト…

 小説、音楽とくれば当然、次は映画だろう。いや、趣味を言うなら2番目か。しかし、これが実はいちばんベスト…を選びにくい。すぐに目移りしてしまうからだ。有名な話だが、今日のベスト…を選ぶのが無難なところだろう。
1.

天井桟敷の人々 [DVD]

天井桟敷の人々 [DVD]

 正月休みに1回だけ観た。ただその1回だけでノックアウト。双葉十三郎が「バルザック的壮麗」と呼んだのは至言。バルザックは大好きだ。このDVDの画質はいいらしい。無人島に持っていく1枚。
2. 'Ma'am, I sure like that name, Clementine.'「とってもいい名前ですね、クレメンタインって」と言い残し、キャシー・ダウンズと別れるヘンリー・フォンダ。5回くらい観たかな。この映画のファンとしては、非常に少ないほうだと思う。ブルーレイでどんな画質になるのか楽しみだ。
3. 今まで3回観たけど、そのたびに違う面白さを発見したつもり。最初は奔放なジャンヌ・モローに魅了され、2回目は流れるようなキャメラワークに感心、3回目は2人の男の友情に泣かされた。Henri-Pierre Roché の原作は英訳版を入手しているので("Jules and Jim")、死ぬまでに読まねばと思っている。
 …今日のベスト3はどれも文学的な映画だな。