明日には Kent Haruf の "Eventide" のレビューを書けそうなところまで読み進んだ。今のところぼくの直感は正しく、前作 "Plainsong" ほどの出来ばえではない。その原因は…いや、これは最終報告にとっておくとして、「静かな抑制された筆致」は相変わらず快調。とりわけ、ぼくは田舎者なので、べつに何ということもないローカルな場面でも心がなごむ。
いい本を読んでいると気分も回復するものだ。このところ『タブラ・ラサ』を聴きながら暗く沈んでいることが多かったが、昨日は一転して、バッハの『音楽の捧げもの』。秋の夜長にぴったりの音楽だ。ひさしぶりにリヒター盤を聴いたが、じつによかった。これを書いている今は、クイケン盤に続き、レオンハルト盤を流している。いずれにしても、人間のもろもろの感情から隔絶している音楽のような気がするのに、なぜか同時に心にしみてくる。
この曲の入門期にはミュンヒンガー盤をよく聴いたものだが、いちばんのゴヒイキは有田盤。BGMのベスト…にぜひ追加しておきたい。"Eventide" の続きを読みながら聴くことにしよう。
- アーティスト: 有田正広,バッハ,寺神戸亮,若松夏美,中野哲也,有田千代子
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2002/06/21
- メディア: CD
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