相変わらず、とても面白い。今のペースだと、あと1日で読み終えられそうだけど、明日は胃カメラを飲むことになっているので、ちょっと無理かな。
本書の美点はいくつもあるが、今日はミーハー的な興味だけ述べておくと、とにかく舞台が最高にいい。コーンウォールの海辺の村、海を望む貴族の館。館には迷路があり、迷路を抜けると、四方を壁に囲まれた秘密の庭にたどり着く。庭の反対側にはコテージがあり、コテージは海岸から崖を登った高台の上。
タイトルから『秘密の花園』を連想するのは当然だが、実際、園遊会の場面でホジソン・バーネットが登場したのには驚いた。が、恥ずかしながらぼくは未読。そこで、ぼくの知っている同じような舞台の小説を思い出してみると、まず Iris Murdoch の "The Unicorn"。イギリスのどこかは忘れたが、とにかく海辺の屋敷や断崖が出てくる。本書よりもっとゴシック・ロマン調で、シビれるほど面白かった。
The Unicorn (Vintage Classics)
- 作者: Iris Murdoch
- 出版社/メーカー: Vintage Classics
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The French Lieutenant's Woman (Vintage Classics)
- 作者: John Fowles
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My Father's Glory and My Mother's Castle
- 作者: Marcel Pagnol
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