長いことブログをサボってしまった。この1週間は超多忙で、夜中まで「自宅残業」に追われることが多く、ストレスがたまりっぱなし。無職で困っている人から見れば贅沢な悩みかもしれないが、さほど好きでもない仕事を朝から晩までやらざるをえないのもシンドイものだ。
おかげで "The Northern Clemency" のほうは再度中断、今日になってやっとまた読みはじめた。これで相性がよければ問題はないのだが、みたび取り組んでみると相変わらず超スローテンポ。こういう本こそ一気に読まなければ印象は薄くなるのに、その時間も語学力もない。やんぬるかな。
前回、「しかしこれ、ほんとに本筋なのかなあ」と書いた出来事は、昔花屋で働いていた婦人のもとに警察がやってきて任意同行を求め、花屋の主人のことを問いただすというもの。婦人は男と一度だけ関係があるが、夫にはもちろん秘密にしている。ところが、情事の現場を目撃したと次男が母親を非難。いよいよ夫婦間の亀裂、親子の断絶がドラマティックな展開を生むのかと期待したら、何の何の、話はほとんど進まない。主役はむしろ子供たちのほうに交代する。
おりしもシェフィールドでは炭坑ストライキが行なわれている最中で、左翼思想にかぶれた次男が炭坑夫たちに混じって警察と衝突するエピソードと、プレイボーイの長男が炭坑夫を父親にもつ娘と交際する話が交互に続く。ストのほうはアクションシーンがあるものの、手に汗握るというわけには行かず、青春のひとこま程度。長男のほうは続きを読んでいる最中だが、正直言って退屈。「第1部ではコミカルに描かれていた夫妻や親子の関係が、当時のエピソードをもとに大きく変化しそう」だと書いた前回の予想は、今のところ、ものの見事に外れてしまった。さてこの第3部、どんなふうに終わるんだろう。