2011年ブッカー賞ロングリスト発表 （2011 Man Booker Prize Longlist）

　夜中にふと目が覚めて検索したら、今年のブッカー賞のロングリストが発表されていた。これを見ると、発表前から今年の大本命では、と評判の高い Alan Hollinghurst の "The Stranger's Child" もノミネートされている。じつはその評判を知り、すでにペイパーバック版を入手しているのだが、もっか超多忙中につき、届いた分厚い本を見て尻込みしていたところだ。
　それにしても、前日のガーディアン紙に載った予想など大外れ。ぼくも２冊ばかり、あちらの噂を頼りに「ロングリストの候補作」を読んでみたが、２冊とも外れてしまった。ブッカー賞にかんするかぎり、でもないのだろうけど、「果報は寝て待て」ということなんでしょうね。
　候補作をざっと検索したところ、今現在、ペイパーバックで読めるものは "The Stranger's Child" もふくめて８冊ほどのようだ。そのうち印象的なカバーは、Alison Pick の "Far to Go" と Jane Rogers の "The Testament of Jessie Lamb" で、「見てくれ買い」の誘惑に駆られる。まだペイパーバック化されていないどころか未刊だが、Sebastian Barry の "On Canaan's Side" は、旧作 "The Secret Scripture" の出来ばえから判断して、かなり面白い読み物ではないかと思われる。毎年、ショートリストには何冊か、ストーリー重視型の小説も選ばれるので注目したい。ただし結局、栄冠には輝かないことが多い。さて、今年はどうでしょうか。
Julian Barnes "The Sense of an Ending"

The Sense of an Ending

Sebastian Barry "On Canaan's Side"

On Canaan's Side

Carol Birch "Jamrach's Menagerie"

Jamrach's Menagerie

Patrick deWitt "The Sisters Brothers"

The Sisters Brothers

Esi Edugyan "Half Blood Blues"

Half Blood Blues

Yvvette Edwards "A Cupboard Full of Coats"

Cupboard Full of Coats

Alan Hollinghurst "The Stranger's Child"

The Stranger's Child

Stephen Kelman "Pigeon English"

Pigeon English

Patrick McGuinness "The Last Hundred Days"

The Last Hundred Days

A.D. Miller "Snowdrops"

Snowdrops

Alison Pick "Far to Go"

Far to Go: A Novel (P.S.)

Jane Rogers "The Testament of Jessie Lamb"

The Testament of Jessie Lamb

D.J. Taylor "Derby Day"

Derby Day