Penelope Lively の最新作、"How It All Began" を読んでいる。ぼくは87年のブッカー賞受賞作、"Moon Tiger" にノックアウトされて以来、彼女の作品を少しずつ catch up していたのだが、数えてみると積ん読中のものが5冊もあり、いつのまにか最近作にも手が出なくなっていた。けれども、今まで読んだ本は中身こそ忘れてしまったものの、どれもとても楽しかった。その記憶だけは鮮明にのこっている。
というわけで、今回、今年のブッカー賞「ロングリスト候補作」をいろいろ調べているうちに、この "How It All Began" も取り沙汰されているのを知り、急遽買い求めた。
冒頭、70代の老婦人が路上強盗にあう。お、アクションか、昔のイメージとちょっとちがうな、と一瞬思ったが、そのあとの展開はそうそう、旧作もこんな調子でした。それをひとことで言えば、英国小説の伝統の味わいである。以前、「ペネロピ・ライヴリー賛」と題して発表・削除したレビューがあるので再録しておこう。本書にも当てはまる部分が多いと思う。(点数は今日つけました)。
Modern Classics According To Mark (Penguin Modern Classics)
- 作者: Penelope Lively
- 出版社/メーカー: Penguin Classic
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: ペーパーバック
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