帰省3日目。いつものネットカフェでこれを書いている。チャリだと実家から10分だが、今日はもうすぐ、四万十市からやって来る友人と落ちあうことにしているので徒歩。25分もかかり、えらく疲れてしまった。しかし夕食後の運動にはちょうどよかったかな。途中、小学生のころに通ったお好み焼き屋さんがまだあるのを発見し、つい入りたくなった。
閑話休題。ドストエフスキーの英訳短編集 "The Eternal Husband and Other Stories" を読んでいる。今年の夏いちばん読みたかった本だが、諸般の事情でつい遅くなってしまった。それどころか、じつは長らく積ん読中の本で、黄ばみもちょっと生じている。いつ買ったかは憶えていない。
ドストエフスキーといえば、ぼくには<思想の巨人>というイメージが強い。先日の飲み会でも、まっ先に話題になったのが大審問官説話だった。5大長編はすべて英訳で読んだが、この短編集の訳者 Pever & Volokhonsky 夫妻の訳ではなかったものもあるので、"The Devils" や "Crime and Punishment" など、夫妻の訳でぜひもう一度読みたいと思っている。やっぱり、思想の巨人としてのドストエフスキーに関心があるからだ。
一方、彼の作品にはけっこう庶民的なものもあると聞いている。いや、長編の中にもそういう要素は多々あるのだが、思想のほうに圧倒されてなかなか目が行き届かない。そこで今回、帰省中にこの短編集、なかんずく、その昔邦訳で挫折した "The Eternal Husband" を読もうと思ったのだが、なんとまだ、最初の短編 "A Nasty Anecdote" の途中。頭がさっぱり働きません。田舎に帰るとボケの3乗状態です。中途半端だが、今日はこのへんで。