Barry Unsworth の "Sacred Hunger" をボチボチ読みはじめた。ご存じ1992年のブッカー賞受賞作である。
Unsworth の作品を読むのは、去年の3月、本書の続編とは知らずに読んだ "The Quality of Mercy” [☆☆☆] 以来、2冊目だ。あちらは、ほとんど記憶にのこっていない。うっすら憶えているのは、同書の中で断片的に紹介されていた "Sacred Hunger" の粗筋くらいだろうか。粗筋だけでも、陳腐な評言だが波瀾万丈の物語らしいと察しがつき、記憶があやふやになったところで、いつかトライしようと心に決めた。
ところがその後、突然の訃報。いま検索すると、昨年6月4日のことだ。最新作を読んだばかりだっただけにビックリした。そんな運命とわかっていたら、「月並み」「緊迫感に欠ける」なんて、たぶん見当違いのケチはつけなかったかもしれない。きっと、"Sacred Hunger" では書き足りなかったことを補足したかったんじゃないかな。早く本編を読まなくては……。
しかし、なにしろ長大な作品である。おまけに、粗筋もなんとなく憶えている。
というわけで、いままでずっと後回しにしてきたが、この連休を利用して一気に片づけようと取りかかった。
当てはずれ。これ、けっこうハードです。難解とまでは言えないけれど、とくにブロークンな会話が厄介だ。1752年という時代背景を反映して古めかしい表現が多く、語彙レヴェルも高い。来週の月曜日は出勤日なので、連休中には片づきそうもない。そもそも、こんな駄文を書いている時間がもったいない。例によって中途半端ですが、きょうはこのへんで。