ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

"Chateau of Secrets" 雑感(6)

 連休最終日。きょうも昼過ぎまで、中島みゆきのアルバムを流しながら〈自宅残業〉。
 異変が起きたのはそのあとだ。なんとガラケーを洗濯機に水没させてしまったことが判明。やむなく最寄り駅近くの携帯ショップに持ち込んだところ、めでたくスマホ・デビューと相成った。タブレットもなんとなく買ってしまい、帰宅したのは夕刻。今年は1月からトラブルの発生しなかった月がない。厄年じゃないはずなんだけどな。
 おかげで表題作を読むヒマはほとんどなかった。駆け足で美点を補足しよう。
 現代と過去の物語が平行して進むうち、それぞれ小さな、見方によっては大きな謎が提出される。のちにその答えが示されるわけだが、たとえば現代篇の謎が解けるのは、過去篇で事件が起きたとき。だから、現代の登場人物より読者のほうが先に真相を知る。いやおうなく物語に引き込まれるゆえんのひとつである。
(写真は、宇和島市神田川原(じんでんがわら)の元長屋付近の街並み。白っぽい家が昔は八百屋さんで、ぼくはそこで初めてアイスキャンディーを買ってもらった。「牛乳を飲んだあとにアイスを食べてもええんやろか」「ええらしいよ」という、おばさんたちの会話をいまでも憶えている)