え、あんたこれ、まだ読んでなかったの? いやはや、恥ずかしながらそうなんです。Wiki によると、It appeared on the New York Times bestseller list for over two years, with over seven million copies sold in the United States. とのこと。そんな超話題作が積ん読の山の石ころと化してしまった理由はふたつある。
まず、本書の刊行(2003)当時、ぼくは学生時代にサボっていた20世紀英米文学の古典的な作品を catch up するのに忙しく(途中で挫折。いまだに完了せず)、新作はほとんど眼中になかった。
とりわけベストセラーとなると、生来のヘソ曲がりがさらに曲がってしまい、面白いとわかってる本を読んでなにが面白い、と妙な理屈をつけてしまい、ついあとまわし。この傾向はいまでもあり、おかげでずいぶん損をしている。
それでもリアルタイムなら Khaled Hosseini は2冊読んだことがある。バスに乗り遅れなければベストセラーもよし、というわけだ。
さて今回、恥をしのんで昔のベストセラーを読んでみようと思い立った動機は三つある。まず、ぼくにしては珍しく文学以外の興味があった。政治情勢にうといぼくでも、さすがにアフガニスタンでタリバンが復権したことくらいは知っている。本書を読めば、その理由がわかるかもしれない。
おなじく政治の話だが、アフガニスタンでは西欧型の民主主義は実現可能なのか。これについてもヒントがつかめるかも、と思った。このふたつの関心は興味本位のものではなく、じつはいまの日本の状況、ひいてはぼく自身の生きかたを考えるうえで役立つのでは、という期待感に発している。
そして最後に、上の2作に感動した者としては、Khaled Hosseini はいまでも読む価値があるか。このベストセラーは一過性のものだったのかどうか。それが知りたかった。
とここまで書いたところで、中途半端だが、きょうはおしまい。最近の急激な冷え込みのせいで風邪をひいたのか、どうも頭がぼんやりしてきた。熱が出なければいいのだけど。
(下は、この記事のBGMにつかったCD)