ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2018-11-13から1日間の記事一覧

Lawrence Durrell の “Mountolive (Alexandria Quartet 3)”(3)

前回ぼくは、四部作のうち本書だけが三人称となっている理由として、それまでの流れに「コペルニクス的転回」をもたらすため、という趣旨のことを書いた。この点についてもう少し補足しておこう。 アレクサンドリア四重奏は構成が非常に複雑で、内容的にもす…