2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
いやはや、これは重い本だ! といっても中身の話ではない。なにしろ分厚いハードカバーなので、通勤読書派のぼくは持ち運ぶだけで腕が疲れる。とりわけ、帰りがつらい。 例によってカタツムリくんのペースだが、それでもなんとか終盤に差しかかってきた。評…
通勤読書につき鈍速ながら、ようやく中盤に差しかかってきた。相変わらず、とてもおもしろい。 が、Paul Auster の作品としては最上の出来ではないように思う。うまいことはうまいのだが、熱気やアイデアの斬新さという点で、従来の代表作、たとえば "The Ne…
ロンドン時間で10月17日、今年のブッカー賞が発表され、下馬評どおり George Saunders の "Lincoln in the Bardo" が栄冠に輝いた。2年連続のアメリカ人作家受賞である。 ぼくは未読だが(追記:その後読了)、同書はロングリストの発表以前から、有名なレ…
ブッカー賞の発表が迫ってきた(ロンドン時間で10月17日)。今年は夏から超多忙で、最終候補作はまだ2作しか読んでいない。Ali Smith の "Autumn" [☆☆☆★★] にいたっては、去年の12月に読んだので内容もうろ憶え。 というわけで、賞レースを占う資格はまった…
ずいぶん前に今年のベイリーズ賞(Baileys Women's Prize for Fiction:旧オレンジ賞)受賞作、Naomi Alderman の "The Power"(2016)を読み終えていたのだが、その後なかなかレビューを書く時間が取れなかった。おかげで、かなり印象がぼやけてしまった。 …