2014-01-01から1年間の記事一覧
かなり旧聞に属するが、去る13日、今年の全米批評家協会賞(対象は昨年の作品)が発表され、Chimamanda Ngozi Adichie の "Americanah" [☆☆☆☆] が栄冠に輝いた。 ぼくは去年の7月だったか、あちらの下馬評を参考に、同書がブッカー賞のロングリストにノミネ…
相変わらず公私ともども多忙。きょうまで、本書について「少し考えたこと」を補足する時間さえなかなか取れなかった。 さて、前回は「人間存在」「魂」「官能」の3語が "The Perfection of a Love" と "The Temptation of Quiet Veronica" のキーワードであ…
改めて "The Perfection of a Love" と "The Temptation of Quiet Veronica" の引用箇所、それからメモ書きを読み返してみると、両作のキーワードは「人間存在」「魂」「官能」のような気がする。少なくとも、この3語に関連する内容がかなりの紙幅を占めて…
おととい書いたレビューらしきものを読み返してみると、いかにも一面的な感想で、Robert Musil あるいは本書の本質をとらえたものかどうかは大いに怪しい。が、少なくとも今のぼくは、ああいうふうにしか読めなかった。あんな要素しか目に入らなかった。その…
もう10日以上も前に Robert Musil の英訳短編集 "Five Women" を読了していたが、公私ともども諸般の事情で忙しく、きょうまでレビューを書く時間が取れなかった。早くもだいぶ記憶が怪しくなっているが、メモを見ながらがんばってみよう。Five Women (Verba…
きのうの引用箇所以外にも、じっと目を凝らしたくだりはいくらでもある。以下、いくつかコピーしておこう。文脈の説明はいっさい省略するので分かりにくいかもしれないが、少なくとも "The Perferction of a Love" の特徴、あるいは Robert Musil の作風がち…
"The Perfection of a Love" を読んだ感想をひと言でいうと、「なるほど、こんな恋愛小説もあったのか」。 もっと詳しく説明する前に、ほかに似たような小説と出会ったことはなかったっけ、と気になり、エクセルに打ちこんでいる既読書リストをながめてみた…
きょう、突貫工事の仕事がようやく片づいた! 昨年の大晦日、大まかな土台作りの Phase 1 が終了。その後、正月はもっぱらヒッチコックの映画を観て過ごし、御用始めからきょうまで、細かい仕上げの Phase 2 に取り組んでいた。 そのかん、読書生活のほうは…