SF・ファンタジー
きのう Alan Garner の "Treacle Walker"(2021)を読了。Garner は周知のとおりイギリスのファンタジー・児童文学作家で、代表作は "The Weirdstone of Brisingamen"『ブリジンガメンの魔法の宝石』(1960)や、"The Owl Service"『ふくろう模様の皿』(196…
ポルトガルのノーベル賞作家 José Saramago(1922 – 2010)の "Blindness"(1995, 英訳1997)を読了。実際に使用したテクストは Harvill Press 版。さっそくレビューを書いておこう。 Blindness 作者:Saramago, José Vintage Classics Amazon [☆☆☆☆★] 破滅テ…
David Mitchell の "The Bone Clocks"(2014)を読了。2014年のブッカー賞一次候補作、および2015年の世界幻想文学大賞受賞作である。さっそくレビューを書いておこう。 The Bone Clocks (English Edition) 作者:Mitchell, David 発売日: 2014/09/02 メディ…
2001年のブッカー賞最終候補作、David Mitchell の "Number9Dream" を読了。さっそくレビューを書いておこう。 Number9Dream: A Novel 作者:Mitchell, David 発売日: 2003/02/11 メディア: ペーパーバック [☆☆☆☆] 屋久島育ちの青年が、いちども会ったことが…
Umberto Eco の第四作 "Baudolino"(原作2000、英訳2001)を読了。さっそくレビューを書いておこう。 Baudolino (English Edition) 作者: Umberto Eco 出版社/メーカー: Vintage Digital 発売日: 2014/08/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る …
今年のブッカー賞候補作、Sophie Mackintosh の "The Water Cure"(2018)を読了。さっそくレビューを書いておこう。(7月25日の候補作ランキング関連の記事に転載しました)The Water Cure: LONGLISTED FOR THE MAN BOOKER PRIZE 2018作者:Mackintosh, Soph…
このところボチボチ読んでいた2004年のブッカー賞最終候補作、David Mitchell の "Cloud Atlas" をやっと読了。さっそくレビューを書いておこう。Cloud Atlas作者:Mitchell, DavidHodder And Stoughton Ltd.Amazon[☆☆☆☆★] 人類に果たして進歩は、未来はある…
ずいぶん前に今年のベイリーズ賞(Baileys Women's Prize for Fiction:旧オレンジ賞)受賞作、Naomi Alderman の "The Power"(2016)を読み終えていたのだが、その後なかなかレビューを書く時間が取れなかった。おかげで、かなり印象がぼやけてしまった。 …
きょうはまず、Sara Baume の "Spill Simmer Falter Wither" (2) これは既報どおり2015年のコスタ賞新人賞候補作である。本ブログを中断していた時期に刊行された主な作品を少しずつ catch up しなければ、と再開後から思っていたが、本書は予定外。もと…
Kate Atkinson の "Life After Life" をやっと読みおえた。オレンジ賞改め、Women's Prize for Fiction の最終候補作である。さっそくレビューを書いておこう。Life After Life作者:Atkinson, KateDoubleday UKAmazon[☆☆☆★] 自分の生きている現実以外に、ま…
米アマゾン上半期ベスト10小説のひとつ、Karen Thompson Walker の "The Age of Miracles" を読了。さっそくレビューを書いておこう。The Age of Miracles: A Novel作者: Karen Thompson Walker出版社/メーカー: Random House発売日: 2012/06/26メディア: 中…
Vanessa Gebbie の長編デビュー作、"The Coward's Tale" をやっと読みおえた。イギリスのファンのあいだでは、今年のブッカー賞のロングリストに選ばれるかも、と話題になったこともある作品である。さっそくレビューを書いておこう。The Coward's Tale作者:…
今年のアレックス賞受賞作のひとつ、Ernest Cline の "Ready Player One" をやっと読みおえた。さっそくいつものようにレビューを書いておこう。Ready Player One作者: Ernest Cline出版社/メーカー: Arrow発売日: 2012/04/05メディア: ペーパーバック クリ…
Eowyn Ivey の "The Snow Child" を読了。米アマゾンが選んだ2月の優秀作品のひとつで、英米アマゾンの小説部門でベストセラーになっている。さっそくレビューを書いておこう。The Snow Child作者: Eowyn Ivey出版社/メーカー: Headline Publishing Group発…
このところ職場が繁忙期で「自宅残業」が続いていたが、今日は気分転換。朝から本書の残りに取り組み、昼過ぎに脱兎のごとく読みおえた。いつものようにレビューを書いておこう。Super Sad True Love Story: A Novel作者: Gary Shteyngart出版社/メーカー: R…
今年のアレックス賞受賞作の一つ、DC Pierson の "The Boy Who Couldn't Sleep and Never Had To" をやっと読みえた。さっそくレビューを書いておこう。The Boy Who Couldn't Sleep and Never Had To (Vintage Contemporaries)作者: DC Pierson出版社/メーカ…
今年のアレックス賞受賞作の一つ、Alden Bell の "The Reapers Are the Angels" を読了。例によってさっそくレビューを書いておこう。The Reapers Are the Angels作者: Alden Bell出版社/メーカー: Holt Paperbacks発売日: 2010/08/03メディア: ペーパーバッ…
休日ながら「自宅残業」に明け暮れ、"The World Made Straight" の続きがさっぱり読めなかった。そこで例によって、今日は昔のレビュー。6月に翻訳が出た『ザ・ロード』である。 追記:その後、本書は実際に映画化され、2009年に「ザ・ロード」との邦題で公…