2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は多忙につき簡単に。まず今年のオレンジ賞は Madeline Miller の "The Song of Achilles" に決定した。ぼくは積ん読中だが、かなり前から評判になっていたと記憶する。既読の最終候補作の中でイチオシだった Ann Pachett の "State of Wonder" が選ばれ…
父の四十九日の法要その他で帰省中、John Irving の新作 "In One Person" をボチボチ読んでいた。ほんとうは重いハードカバーを持って帰りたくなかったのだが、なにしろストーリー・テラーの Irving のこと、一気にクイクイ読めるのでは、とひそかに考えてい…
昨日、愛媛の田舎で父の四十九日の法要をすませ、たった今、松山のネットカフェに入ったところ。飛行機で羽田に帰るまでの時間を利用してこれを打ちこんでいる。 さて、"Bring up the Bodies" についてまとめよう。これは何度も言うように「なんのケレンもな…
レビューにも書いたように、本書は「前王妃キャサリンの他界、アンの流産、ヘンリーと女官ジェイン・シーモアの密通と、なんのケレンもなく史実どおりに進む」。ぼくはその流れを追いながら、それが史実を小説化したものにすぎない点にいささか不満を覚えた…
昨日から愛媛の田舎に帰省中。ケータイを使ってこれを打ちこんでいる。やっぱり煩わしい。 さてこの “Bring up the Bodies” だが、まず前作の “Wolf Hall” をふりかえってみよう。ヘンリー8世と王妃キャサリンの離婚、アン・ブリーンとの再婚、トマス・モア…
父の四十九日の法要その他で、明日からまたしばらく帰省することになった。分厚い本をかかえて旅行するのは大変なので、仕事の合間を縫って突貫工事。なんとか Hilary Mantel の "Bring up the Bodies" を読みおえた。09年のブッカー賞受賞作、"Wolf Hall" …
相変わらず多忙な毎日だが、なんとか時間を作って本書を読んでいる。クイクイ度もちょっと上がり、★を一つおまけしてもいいかな、という気になってきた。ただやっぱり、"Wolf Hall" ほどの出来ではない。おもしろいけれど二番煎じだからだ。 これを読みはじ…
この土日も仕事に追われたが、忙中閑あり、Hilary Mantel の "Bring up the Bodies" に取りかかった。ご存じ09年のブッカー賞受賞作、"Wolf Hall" の続編である。あの秀作に続編があり、しかも3部作になるというビッグ・ニュースを知ったのは3月初旬で、ぼ…
このところ土日も仕事に追われ、なかなか思うように本が読めなかった。そんなときでもクイクイ読める本ならいいのだが、本書の場合は必ずしもそうではなく、波に乗ったかと思うとついウトウト。印象的な表紙に惹かれた今回の「見てくれ買い」、半分ハズレと…
諸般の事情ですっかりブログをサボってしまったが、ようやく Eleanor Brown の "The Weird Sisters" を読みおえた。もっか、ニューヨーク・タイムズ紙の Trade Paperback 部門ベストセラー第19位である。さっそくレビューを書いておこう。The Weird Sisters…
Eleanor Brown の "The Weird Sisters" に取りかかった。もっか、ニューヨーク・タイムズ紙の Trade Paperback 部門ベストセラー第19位。米アマゾンでもレビュー数203で星4つと、かなり人気を博しているようだ。入手したのは先月の初めで、これまた性懲りも…
「ロシア皇帝エカチェリーナ2世の波乱に富んだ半生を、その女密偵ワルワラの目からとらえた宮廷歴史小説」――おとといのレビューの書き出しだが、ぼくは本書を読みながら、そもそも「ワルワラの目からとらえ」るという設定自体が誤りなのではないか、と思っ…
昨日も書いたように、この本はたしか今年の2月ごろにはアマゾン・カナダでベストセラーになっていた。知らない作家の知らない作品だったが、表紙が印象的だったので例によって「見てくれ買い」。以来、ずっと積ん読中だった。 いま検索すると、英米アマゾン…
この連休、最低2冊は読みたいと思っていたのだが、何かと所用があり、結局1冊しか読めなかった。今年の2月ごろからアマゾン・カナダでベストセラーとなっている Eva Stachniak の "The Winter Palace" である。さっそくレビューを書いておこう。The Winte…
知らない作家の知らない作品を、表紙が魅力的だからという理由だけで買って読む「見てくれ買い」。ストーリー的にすぐれた小説に出会うことが多く、今までのヒット率はなかなかのものだが、今回は残念ながら外れ。途中まで、せいぜい☆☆★★★くらいの出来かと思…
昨日がぼくには連休初日。といっても、買い物や家の前の掃除(道路をはさんで公園があり、桜が美しいのはいいのだが、散ったあとが大変)に追われ、本書を読みおえたのは夜半になってからだった。去年のキリスト教図書賞最優秀小説賞 (Christian Book Award…