2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
今週から、ほぼ1年半ぶりにジムでワークアウトを再開。休会中、目・腰・胃・肩とつぎづぎに不調をきたし、いまは胃がいちばん気になる。またしても逆流性食道炎の再発らしい。運動だけで改善すればいいのだけど。 さて、久しぶりにブッカー賞最終候補作の現…
この数日風邪気味だったがどうやら復調したようなので、前回のつづきを。タリバンはなぜ復権したのか。アフガニスタンでは西欧型の民主主義は実現可能なのか。本書にかぎらず、そんな関心で小説を読むのは邪道だが、「いまの日本の状況、ひいてはぼく自身の…
え、あんたこれ、まだ読んでなかったの? いやはや、恥ずかしながらそうなんです。Wiki によると、It appeared on the New York Times bestseller list for over two years, with over seven million copies sold in the United States. とのこと。そんな超…
きのう、今年のブッカー賞最終候補作、Nadifa Mohamed の "The Fortune Men"(2021)を読了。さっそくレビューを書いておこう。 The Fortune Men: Shortlisted for the Booker Prize 2021 作者:Mohamed, Nadifa Viking Amazon [☆☆☆★] 神の裁きに間違いはあり…
今年ももうあと3ヵ月足らず。年始にぼんやり立てた読書計画の狂いが気になってきた。2000年以降の有名な作品、それもなるべく大作巨編を片づける、というのが目標のひとつだったのだけど、2月から4月にかけて、"The Amazing Adventures of Kavalier & Cla…
ゆうべ、フランスのノーベル賞作家 Patrick Modiano の "The Black Notebook"(2012, 英訳2016)を読了。さっそくレビューを書いておこう。 The Black Notebook (English Edition) 作者:Modiano, Patrick MacLehose Press Amazon [☆☆☆] モディアノ版『黒革の…
Damon Galgut、どこかで目にしたことのある名前だなと思って過去記事を検索すると、2010年のブッカー賞最終候補作、"In a Strange Room" の作者だった。 拙文を読みかえすうちにやっと思い出したのだけど、これはなかなかの秀作である(☆☆☆☆)。この年の受賞…
前回採りあげた "Bewilderment" がいまいちピンとこなかったので(☆☆☆)、口直しに Patrick Modiano の "The Black Notebook"(2012, 英訳2016)に取りかかった。Modiano を読むのは表題作(1990, 英訳1992)以来、ほぼ1ヵ月半ぶりだ。 その "Honeymoon" だ…
今年のブッカー賞最終候補作、Richard Powers の "Bewilderment"(2021)を読了。これは今年の全米図書賞一次候補作でもあったが、そちらは二次で落選。さっそくレビューを書いておこう。 Bewilderment: A Novel 作者:Powers, Richard Norton & Company Amaz…