ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(10)

きょうもまたブッカー賞レースの最新順位から。 1. John of John by Douglas Stuart(22, 22, 22) 2. The Disappearers by Marlon James(20, 21, 20) 3. May We Feed the King by Rebecca Perry(14, 18, 18) 4. The Things We Never Say by Elizabeth S…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(9)

きょうもまずブッカー賞レースの最新順位から。 1. John of John by Douglas Stuart(22, 22) 2. The Disappearers by Marlon James(20, 21) 3. May We Feed the King by Rebecca Perry(14, 18) 4. The Things We Never Say by Elizabeth Strout(12, 1…

2026年ブッカー賞ショートリスト発表

あっ、またやっちまった! 前回、「ブッカー賞のショートリスト発表まであと一週間」と書いたが、発表日はなんとその二日後だった。それに気づいたのはけさのこと。同じような勘ちがいはこれで二回めだ。 ともあれ、遅ればせながら現地ファンの下馬評をチェ…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(8)

ブッカー賞のショートリスト発表まであと一週間。現地ファンの最新予想をみると前回から大きな変化はない。The Disappearers は当初の下馬評では11位だったので大健闘。大外からまくっているようなレース展開でおもしろい。 1, The Disappearers by Marlon J…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(7)

おととい、現地ファンによるブッカー賞ショートリスト予想が発表された。まだ一回目の集計なので投票数は少ないが、The Disappearers がいきなり本命に躍り出た以外は、いままでの下馬評とさして変わらないようだ。 1, The Disappearers by Marlon James, 12…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(6)

ブッカー賞レースの展開は前回からまったく変化なし。 1 or 4. Switzy by Emma Cline 2 or 1. John of Johnby Douglas Stuart 3 or 2. May We Feed the King by Rebecca Perry 4 or 3. The Renovation by Kenan Orhan 5. The Things We Never Say by Elizabe…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(5)

ブッカー賞ショートリストの発表が近づいてきた(今月22日)。最新のレース展開をみると5番人気まで前回から変化なし。6着争いが熾烈のようだ。 1 or 4. Switzy by Emma Cline 2 or 1. John of Johnby Douglas Stuart 3 or 2. May We Feed the King by Reb…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(4)

きのう愛媛の田舎、宇和島から帰ってきた。 今回の帰省は母の初盆とお施餓鬼の法要、それから、四十九日の法要時に大雨で延期となった納骨式がメインイベント。遺品の整理も少しだけおこなった。 あとは猛暑につき、もっぱらホテルにこもり、りくりゅうの Yo…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(3)

ブッカー賞レース最新の動向をみると、ふたつの集計結果がだいぶ固定、かつ、ほぼ一致してきたようだ。先頭争いは以下のとおり。 1.(or 4)Switzy by Emma Cline 2.(or 1)John of John by Douglas Stuart 3. May We Feed the King by Rebecca Perry 4. Th…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(2)

やれやれ、やっと今年の古典巡礼がおわり現代文学の番、ちょちょいのチョーイてな調子で楽に読み進めるものと思ったら大間違い。表題作も、いま読んでいる "A Brief History of Seven Killings"(2014)も、ぼくには二冊とも「クイクイ本」ではなかった。 と…

George Eliot の “Silas Marner”(2)

このところ模型製作に励んでいたが小休止。0.1ミリの真鍮線でリノリウム甲板押さえ、0.2ミリのもので空中線支柱、0.05ミリと0.06ミリの金属線で空中線と、どれも神経をつかう作業が待っている。とくに空中線が厄介で、伸ばしランナー(パーツを固定するラン…

George Eliot の “Middlemarch”(8)

そろそろ本書の落ち穂ひろいもおしまいにしよう。なにしろこれは今年のマイベスト最有力候補。前回までの調子で駄文を綴っていると年末までつづきそうだ。 まず復習から。「Dotorhea ほど自分を精神的に高めたいと願う女性が小説で描かれた例は、ほかにちょ…

ブッカー賞ぼくのランキング(続)

ブッカー賞のロングリスト発表から二週間ほどたち、現地ファンによる下馬評がやっと出そろった(集計方法のちがいで二つ)。 1, May We Feed the King by Rebecca Perry 2, Switzy by Emma Cline 3, John of John by Douglas Stuart 4, The Renovation by Ke…

Richard Flanagan の “The Narrow Road to the Deep North”(1)

2014年のブッカー賞受賞作 "The Narrow Road to the Deep North"(2013)をやっと読了。 やっと、にはふたつの意がある。ひとつは、十二年前の作品を遅まきながら読みおえたこと。本書の刊行時、ぼくは諸般の事情で本ブログを休止中だった。 もうひとつは、…

2026年ブッカー賞ロングリスト発表

ロンドン時間28日、今年のブッカー賞ロングリストが発表された。現地ファンによるランキングもさっそく(集計方法のちがいで2つ)発表されたが、発売日の関係なのか、まだランキング外の作品が5つある。 1, The Shadow of the Object by Chloe Aridjis 2, …

George Eliot の “Middlemarch”(7)

ロンドン時間25日、例年どおり、現地ファンの Gumble's Yard 氏がブッカー賞レース、スタート前の人気投票結果を発表した。 1st John of John by Douglas Stuart (125 votes) J1st Transcription by Ben Lerner (125 votes) 3rd:This Is Where The Serpent L…

George Eliot の “Middlemarch”(6)

きょうは朝いちばんで脳のMRI検査。べつに異状はなかったが行き帰りだけで汗だく。なんだかもう一日がおわったような気分だった。 ブッカー賞レースの動向も変化なし。いろいろな馬がパドックを周回しているけれど、まだ人気馬は発表されていないようだ。 も…

George Eliot の “Middlemarch”(5)

ブッカー賞のロングリスト発表まであと十日ばかり。現地ファンの Gumble's Yard 氏によると、いままで70人ほどのファンが入選作予想をアップし、There are 3 books getting lots of votes but it's if anything more spread than last year otherwise. だそ…

George Eliot の “Middlemarch”(4)

ブッカー賞ロングリストの発表が近づいてきた(ロンドン時間今月28日)。 例によって現地ファンはしだいにヒートアップ。いろいろな「ロングリスト候補作」のリストがYouTubeなどにアップされているが、その集計はまだ出ていないようだ。よって有力作も不明…

George Eliot の “Middlemarch”(3)

きのう愛媛の田舎から帰ってきた。 母の四十九日の法要は予定どおり行われたが、なんと1時間に70ミリという土砂降りで雷も鳴り、お墓への納骨は中止。来月の初盆まで延期となった。 さらに参ったことに、法要のあった日の夕方から気分がわるくなり嘔吐と下…

George Eliot の “Silas Marner”(1)

"Middlemarch"(1871 - 72 ☆☆☆☆★★)がえらくキツかったので、その後しばらく洋書から遠ざかっていた。ただ、ワイエス展やミュージカル『マンマ・ミーア』への行き帰り、電車のなかで読んでいた "Silas Marner"(1861)がときたま気になり、粗筋だけは忘れな…

George Eliot の “Middlemarch”(2)

きのう劇団四季のミュージカル『マンマ・ミーア』を観にいった。 場所は神奈川芸術劇場。劇団四季の会員になっているドラ娘の発案で、父の日のプレゼントということだった。 途中、ABBAのヒット曲がつぎつぎに歌われ、遅まきながらやっとミュージカルとの関…

William Makepeace Thackeray の “Vanity Fair”(6)

きのうワイエス展にいってきた。 会場は東京都美術館。"Middlemarch"(1871 - 72 ☆☆☆☆★★)を読みおえたら、自分へのご褒美に、と前から決めていた。 平日なのに、チケット売り場前には十分待ちくらいの列。館内もそこそこ混んでいた。もし代表作「クリスティ…

William Makepeace Thackeray の “Vanity Fair”(5)

今年もブッカー賞の季節が近づいてきた。 ぼくはいままで古典巡礼に出かけていたので(じつはいまも旅先)、現代の作品については全米批評家協会賞関連しかチェックしたことがなかったが、先ほど初めてブッカー賞のスレッドを斜め読みしたところ、先月15日、…

George Eliot の “Middlemarch”(1)

きのうやっと、"Middlemarch"(1871 - 72)の登頂に成功! 思えばベースキャンプ出発直後から急峻な岩稜、氷壁の連続で、当初は七月までかかるのではと危惧したくらい。これほど(ぼくのような一般読者にとって)難物とは知らなかった。ネイティヴでもむずか…

William Makepeace Thackeray の “Vanity Fair”(4)

ゆうべ、"Middlemarch"(1871 - 72)C4到着。険しい岩稜のすぐ上に頂上が見える。おそらくあと一日だが、アタックにそなえテントのなかでひと晩すごすことにした。 そこでコーヒーを飲みながら古典巡礼の旅をふりかえると、今年で三年め。正確には2023年の年…

William Makepeace Thackeray の “Vanity Fair”(3)

"Middlemarch"(1871 - 72)のC3設置後、C4にむかって登攀中。C4は最終キャンプなので、険しい岩稜のかなたに頂上がちらっと見える。いきおいピッチも上がり気味で、あと一週間くらいでなんとか攻略できそうだ。 テントのなかでは休憩がてら、重巡高雄を製作…

William Makepeace Thackeray の “Vanity Fair”(2)

"Middlemarch"(1871 - 72)C2とC3の中間地点付近に到達。相変わらず危険な氷壁がつづいている。 難語が多いが、これはほぼ同意の易しい単語に置き換えて読めばクリアは簡単。ぼくの愛用している辞書は Longman Dictionary of English Language and Culture…

Charles Dickens の “Oliver Twist, or, the Parish Boy's Progress”(5)

きょうやっと、"Middlemarch"(1871 - 72)C2到着。C1出発後、当初は順調に高度をかせいでいたものの、中間地点付近で前回報告したような猛吹雪に見舞われ、十日間ほどビヴァークをしいられた。 なかなか落ちついて同書に取り組む気分になれず、田舎から帰っ…

ぼくの俳句

今夕、愛媛の田舎、宇和島から帰ってきた。 ほんとうは先週末から今週初め、広島・山陰旅行に出かける予定だったのだけど、先週金曜日の早朝、母が急逝。享年九十七歳だった。 母は愛媛アララギの会員で歌人だった。なるべく早いうちに母の句集を出したいと…