"A Tale of Two Cities"(1859)、まだ遠くのほうだけど、やっと頂上が見えてきた! フランス革命勃発後の展開がちょっとしたリーガル・サスペンスで、わりと面白い。ただ、相変わらず難解なくだりがあり、あるネイティヴによると、Reading Dickens requires…
匍匐前進中の "A Tale of Two Cities"(1859)、今週はやっと、フランス革命勃発のくだりまでたどり着いた。予定より一週間遅れ。読了は来月なかごろかな。 ペースがなかなか上がらないのはもちろん難解だからだけど、ほかにもうひとつ理由があって、期待し…
今週は通院週間だった。"A Tale of Two Cities"(1859)は相変わらず匍匐前進。人物描写や会話などはわりと簡単なのだけど、とにかくやっぱり首をひねることが多い。 小休憩をなんどもはさみ、気分を一新して取り組んでみると、あ、そうかと気づいたりするけ…
きょうやっと、2010年8月アップのレビューまでさかのぼって加筆修正。同年から昨年までのブッカー賞受賞作および候補作のランキング一覧を作成しました。2007年から2009年のものも後日掲載する予定です。なお、諸般の事情で本ブログを休止していた2014年と2…
先週読みおえた "The True True Story of Raja the Gullible (and His Mother)"(2025)に "A Tale of Two Cities"(1859)の話が出てきた。うっかり該当ページはメモしなかったけれど、へえ、やっぱり偶然ってあるものだな、と思った。以前から、今年の古典…
昨年の全米図書賞受賞作、Rabih Alameddine の "The True True Story of Raja the Gullible (and His Mother)"(2025)を読了。Rabih Alameddine(1959 - )はレバノンの作家で、サンフランシスコおよびベイルート在住。さっそくレビューを書いておこう。(…
明けましておめでとうございます。 きょうは仕事始めのひとが多かったはずだけど、年金生活者には無関係。ぼく自身は通院始めだった。今月はあとまだ二回、それぞれべつの病院・クリニックの予約が入っている。やれやれ。 年末年始はもっぱら、過去にアップ…
ああもう、大みそか! 年をとるにつれて一年が短く感じられるのは、一年が年齢分の一だから、という説を異なるふたつの出典で読んだことがある。ひとつは、アインシュタインの説とあったような気もするが未確認。 ともあれ、きょうは朝から大掃除。ひと休み…
本書はロングリストの段階からさほど興味がなかった。Andrew Miller という名前には見おぼえがあり、読書リストを検索したところ、2011年のコスタ賞受賞作 Pure(2011)がヒット。拙文を読んで凡作ぶりを思い出した(☆☆☆★)。 いちばんガックリきたのは、「…
ゆうべ、2003年の全米図書賞受賞作、Shirley Hazzard の "The Great Fire"(2003)を読了。Shirley Hazzard(1931 - 2016)はオーストラリア出身で1951年にアメリカへ移住。それまでニュージーランドや香港にも滞在経験があり、本書には当時の体験が大なり小…
きょうはクリスマス・イヴ。ぼくも最近はバッハのクリスマス・オラトリオをよく聴いているし、いま流しているBGMもイ・ムジチのクリスマス協奏曲集。 クリスマス協奏曲集 アーティスト:イ・ムジチ合奏団 UNIVERSAL MUSIC GROUP Amazon が、祝祭気分にはほど…
きのう Flashlight を読みおえ、今年もやっとブッカー賞レースの最終出走馬を総括する運びとなった。(未読の The Rest of Our Lives はパス)。 まず、現地ファンによる発表直前のランキングはこうだった。 1, The Land in Winter by Andrew Miller(or 2)…
今年のブッカー賞最終候補作、Susan Choi の "Flashlight"(2025)を読了。Susan Choi(1969 - )は韓国系アメリカ人作家で、第5作 "Trust Exercise"(2019 ☆☆★★★)で2019年全米図書賞を受賞。5, 6年に一冊のペースで創作活動をつづけている。さっそくレビ…
先日から読んでいる Susan Choi の "Flashlight"(2025)、いまのところとても快調で、ひょっとしたら表題作を上回るかも、と思えるほどの出来ばえだ。「才女才におぼれた凡作」ながら、全米図書賞を受賞した "Trust Exercise"(2019 ☆☆★★★)とは大ちがい。…
ああ、ガックリ! 先日、退院してはじめて再診、血液検査をうけたころ、相変わらず悪玉コレステロールが基準値以上だったため、高額医療の注射が必要との診断だった。食事や運動その他、あんなにがんばったのになぁ。 それどころか再手術の可能性まで示唆さ…
お気づきかもしれませんが、"Flesh" のレビュー、結論部分だけ加筆修正。おとといの夜、ふと目がさめてトイレに行ったあと、ひらめいた。睡眠不足が気になったけど、拙文のほうがもっと気になり、10分くらいだったかパソコンにむかった。 退院後のいまは毎日…
ゆうべ今年のブッカー賞受賞作、David Szalay の "Flesh"(2025)を読了。David Szalay(1974 - )はハンガリー系作家としてはじめてブッカー賞を受賞。Wiki によると、Szalay said that he "wanted to write a book that stretched between Hungary and Lon…
退院後4日目。今年のブッカー賞最終候補作、Andrew Miller の "The Land in Winter"(2024)をやっと読みおえた。Andrew Miller(1961 - )は本書の舞台のひとつ、ブリストル生まれのイギリス人作家で、ブッカー賞のショートリストにノミネートされたのは、…
いやはや、この一週間、冥土の旅の三里塚あたりまで出かけていた。 先週木曜日の早朝、右胸に激痛が走り、ぜん息の発作かと思って近くの大病院に急行。いろいろな検査の結果、たしかにぜん息ではあるけれど、高感度トロポニンの数値が高いという。 そこで翌…
きょうは速報のみ。ロンドン時間で10日、つい先ほど今年のブッカー賞が発表され、David Szalay の "Flesh"(2025)が栄冠に輝いた。David Szalay(1974 - )はハンガリー系イギリス人の作家で、2016年には "All That Man Is"(2016 ☆☆☆★★★)がブッカー賞の最…
ブッカー賞の発表が迫ってきた(ロンドン時間11月10日)。現地ファンによる直前の候補作ランキングはこうなっている(or n は別方法による集計結果)。 1, The Land in Winter by Andrew Miller(or 2) 2, The Loneliness of Sonia and Sunny by Kiran Desa…
大興奮のワールドシリーズがおわり、いまだ余韻にひたったまま、今年のブッカー賞最終候補作、Kiran Desai の "The Loneliness of Sonia and Sunny"(2025)をなんとか読了。Kiran Desai(1971 - )はインド人作家で、前作 "The Inheritance of Loss"(2006 …
ヒネりすぎ。しかし、ヒネらざるをえなかった。 表題作を簡単に評すると、そういうことになる。 なにしろ舞台は戦争の渦中にある現代のウクライナだ。ロシアによる侵攻がはじまって三年八ヵ月。短期間で終了するはずだった「特別軍事作戦」が長々とつづいて…
先週、愛媛の田舎、宇和島に帰省したとき、観光名所にもなっている海辺の段々畑のほかに、もう一ヵ所、ぼくがひそかに「宇和島のヴェニス」と呼んでいる目的地を訪ねることができた。小日提(こひさげ)という集落だ。 この景色をはじめて目にしたときは、「…
ゆうべ愛媛の田舎、宇和島から帰ってきた。今回の帰省も、介護施設に入所している母との面会と墓掃除が目的だったけど、天気がよければぜひ、遊子水荷浦(ゆす・みずがうら)の段々畑を訪れたいと思っていた。 市内からバスでも行けるが便数が少ない。ぼくは…
このところ寒暖差が激しく、てきめん絶不調。夜中にぜん息の発作が起こり、おかげで昼間もなんだかボンヤリしている。 それでも Kiran Desai の "The Loneliness of Sonia and Sunny"(2025)が楽しければ救われるのだけど、あいにくどうも乗れない。彼女が…
先日、1999年の全米批評家協会賞受賞作、Jim Crace の "Being Dead"(1999)を読了。Jim Crace(1946 - )はイギリスのヴェテラン作家で、代表作は本書のほか、2013年のブッカー賞最終候補作、および2015年の国際IMPACダブリン文学賞受賞作 "Harvest"(2013 …
先週金曜日、『あんぱん』がおわった。最初の舞台がぼくの田舎の隣県、高知ということで興味がわき、毎晩録画で視聴。べつにファンというほどではなかったが、つい最後まで見てしまった。 いつだったか途中、今田美桜が『あさイチ』に出演して役づくりの苦労…
やれやれ、ブッカー賞レースでトップを走っていた "Endling"(☆☆☆★★)が第3コーナー(ショートリスト)で失速。おまけに、下馬評の下位グループから3頭も入選に食いこむとは、まったく波乱に近い展開ですな。リストを見て、"Endling" を高く買っていた現地…
ああ! このところぜん息など体調不良につき、Maria Reva の "Endling"(2025)をぼんやり読んでいたら、なんともうブッカー賞のショートリスト発表! しかも "Endling" は落選ときた。 前評判が高かっただけに意外な結果だが、しかたない、なんとかレビュー…