ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Jane Austen の “Pride and Prejudice”(3)

きょう人生で初めて手術なるものを受けた。 術名は鼓膜切開術。もう何週間も前に風邪をひいてからずっと右の耳が聞こえにくくなり、先週耳鼻科で診てもらったところ、急性中耳炎と判明。一週間投薬をつづけ、少しはよくなってきたが結局、鼓膜を切開し耳のな…

Jane Austen の “Pride and Prejudice”(2)

十九世紀英文学の古典探訪第二回。これでやっと『高慢と偏見』も "Pride and Prejudice" となった。 ただし、中学生のころだったか読んだ邦訳版では、たしか『自負と偏見』だったような気がする。未見のジョー・ライト監督作品は『プライドと偏見』(2005) …

Charlotte Brontë の “Jane Eyre”(5)

映画でも小説でも対決シーンがあるとガ然盛りあがるものだ。西部劇がいい例で、ヒーローが勝つに決まっているとわかっていても思わず目が釘づけになる。 表題作にもいくつか対決シーンがあり、もちろん勝敗がからんでいるわけではないが、そのピリピリした緊…

Jane Austen の “Pride and Prejudice”(1)

先週またもや風邪をひいたせいか、いっとき落ちついていた血圧がふたたび急上昇。文字どおり頭をかかえながら "Pride and Prejudice"(1813)を読んでいた。 それがおととい、あと数ページまで漕ぎつけたところで挫折。右耳が飛行機の離発着時のように詰まり…

Charlotte Brontë の “Jane Eyre”(4)

チェスタトンの著作のうち、メモを取りながら文字どおり熟読玩味したのは『正統とは何か』だけだ。 学生時代、ある最後の授業のおわりに亡き恩師がこういった。「もし自殺したくなったら、死ぬ前に『正統とは何か』と『善悪の彼岸』を読め。それでも死にたか…