フランク・オコナー国際短編賞
フランク・オコナー国際短編賞(Frank O'Connor International Short Story Award)と聞いてピンとくる文学ファンは、もはやそう多くないかもしれない。アイルランドの作家で短編の名手だった Frank O'Connor の栄誉をたたえて2005年に創設。毎年もっともす…
途切れ途切れに読んでいた David Constantine の "Tea at the Midland and Other Stories"(2012)をやっと読了。2013年のフランク・オコナー国際短編賞の受賞作である。さっそくレビューを書いておこう。 Tea at the Midland: And Other Stories 作者:Const…
きょうは Mario Vergas Llosa の "The Green House" について若干補足しようと思っていたのだが、先ほど2007年のフランク・オコナー国際短編賞受賞作、Miranda July の "No One Belongs Here More Than You"(2007)を読了。記憶が薄れないうちにレビューを…
え、あんた、まだこれを読んでなかったんですか、という声が聞こえてきそうですね。まことにお恥ずかしい次第だが、ほかにも読み洩らしている名作傑作は山ほどあり、これから少しずつ遅れを取り戻していくしかない。 さて、Yiyun Li の作品を読むのは "Gold …
あとひとつだけ Nadine Gordimer の "The Conservationist" について補足すべきことを思い出した。が、きのう第1回フランク・オコナー国際短編賞受賞作、ご存じ Yiyun Lin の "A Thousand Years of Good Prayers"(2005)を読了。早くも記憶が薄れかかって…
フランク・オコナー国際短編賞(Frank O'Connor International Short Story Award)が2015年で廃止されていたとは、去年まで知らなかった。え、と驚いたものだ。 ぼくのような素人ファンの場合、ニューヨーカー誌でも購読しないかぎり、いわゆる短編作家の作…
早く David Grossman の "A Horse Walks Into a Bar" の続きを、と思いつつ、きょうも後回し。この1週間、ずっと持ち歩いていた Carys Davies の The Redemption of Galen Pike"(2014)をようやく読みおえたからだ。2005年に創設され、2015年で廃止された…
2014年のフランク・オコナー国際短編賞(Frank O'Connor International Short Story Award)、および同年のガーディアン紙新人賞(Guardian First Book Award)のダブル受賞に輝いた Colin Barrett の "Young Skins" をようやく読了。さっそくレビューを書い…
ニューヨーク時間で15日、今年のピューリッツァー賞が発表され、小説部門では Adam Johnson の "The Orphan Master's Son" がみごと栄冠に輝いた。ぼくはつい先日、最終予想で同書をイチオシにあげ、「この秀作をもうそろそろ、ちゃんと評価してほしい」と書…
今年のフランク・オコナー国際短編賞の受賞作、Nathan Englander の "What We Talk about When We Talk about Anne Frank" を読了。さっそくレビューを書いておこう。What We Talk About When We Talk About Anne Frank: Stories作者:Englander, NathanThorn…
今年のフランク・オコナー国際短編賞の最終候補作、Yiyun Li の "Gold Boy, Emerald Girl" を読みおえた。さっそくいつものように、まずレビューを書いておこう。Gold Boy, Emerald Girl: Stories作者:Li, YiyunRandom House Trade PaperbacksAmazon[☆☆☆★★★]…
一昨年のフランク・オコナー国際短編賞受賞作、Simon Van Booy の "Love Begins in Winter" を読みおえた。さっそくレビューを書いておこう。Love Begins in Winter作者:Van Booy, SimonBeautiful Books LimitedAmazon[☆☆☆★★] 愛の喜びと悲しみに満ちあふれ…
今年のフランク・オコナー国際短編賞受賞作、Edna O'Brien の "Saints and Sinners" を読みおえた。さっそくレビューを書いておこう。Saints and Sinners作者:O'Brien, EdnaFaber & FaberAmazon[☆☆☆★★] 技巧的にすこぶる洗練された短編集である。極力感傷を…
昨年のフランク・オコナー国際短編賞受賞作、Ron Rash の "Burning Bright" を読みおえた。さっそくレビューを書いておこう。Burning Bright: Stories作者:Rash, RonEccoAmazon[☆☆☆★] 「さまざまな孤独」とでも副題をつけられそうな短編集。南北戦争、第二次…
予定より大幅に遅れてしまったが、何とか Colm Toibin の最新短編集 "The Empty Family" を読みおえた。さっそくまずレビューを書いておこう。 追記:本書は2011年のフランク・オコナー国際短編賞の最終候補作でした。The Empty Family: Stories作者: Colm T…
去年のギラー賞(Scotiabank Giller Prize)の最終候補作、Alexander MacLeod の "Light Lifting" をやっと読みおえた。例によってさっそくレビューを書いておこう。 追記:その後、本書は2011年のフランク・オコナー国際短編賞の最終候補作に選ばれました。…
今日は日曜なのに出勤。職場でジュンパ・ラヒリの新作 "Unaccustomed Earth" を読みおえ、仕事の合間にこっそりレビューを書きあげた。Unaccustomed Earth作者:Lahiri, Jhumpa発売日: 2009/04/01メディア: ペーパーバックUnaccustomed Earth (Vintage Contem…