20世紀および現代アメリカ文学
相変わらず過去記事の整理中。きょうも前回同様、本ブログでは未発表のレビューでお茶を濁しておこう。 なんだ、それならコピペすればいいだけじゃん、と思われるかもしれないが、昔のレビューほど〈拙文度〉が激しい。しかも、点数評価をしていない場合が多…
きのう、1972年の全米図書賞最終候補作、Joyce Carol Oates の "Wonderland"(1971)を読了。周知のとおり、これは〈ワンダーランド4部作〉の掉尾を飾る作品でもある。既読3作のレビューもあわせて再録しておこう。Wonderland (The Wonderland Quartet)作…
Donna Tartt の "The Secret History" (1992) を読了。さっそくレビューを書いておこう。The Secret History: From the Pulitzer Prize-winning author of The Goldfinch作者:Tartt, DonnaPenguin Books Ltd (UK)Amazon[☆☆☆] 看板に偽りあり。重大な秘密が長…
A. S. Byatt の "Possession" のあら探しをしているうちに、数多くの美点について書く時間がなくなってしまった。が、いちおうレビューで意は尽くしていると思う。あれ以上書いても、屋上屋を架すことになろう。 話変わって、Barbara Kingsolver の "The Poi…
John Williams の "Stoner" を読了。1965年の刊行だが、今年になってヨーロッパ各国で翻訳がベストセラーとなり、おそらくその波及効果だろう、現在、アマゾンUKでも古典小説部門でベストセラーとなっている作品である。さっそくレビューを書いておこう。Sto…
昨日の雑感に書いたように、スティーヴン・ミルハウザーの新作短編集 "Dangerous Laughter" をやっと読みおえたので、いつものようにレビューを書いておこう。Dangerous Laughter: Thirteen Stories (Vintage Contemporaries)作者:Millhauser, StevenVintage…
内職のほうは何とか目途がついたが、今度は本業で大忙し。前回、ユダヤ系作家のアイザック・シンガーでお茶を濁したので、きょうはマラマッドの "A New Life" について書いた昔のレビュー。A New Life (FSG Classics)作者: Bernard Malamud,Jonathan Lethem…
この土日は内職に追われ、きょうも先ほどまで原稿に目を通していた。例によって昔のレビューでお茶を濁すしかない。Enemies, A Love Story作者:Singer, IsaacFarrar, Straus and GirouxAmazon[☆☆☆☆] ホロコーストの問題を採りあげた小説というと、読む前から…
今朝の新聞を見たら、ノーマン・メイラーの訃報記事が載っていた。が、ぼくは今年の2月、最新作の "The Castle in the Forest" を「巨匠衰えたり」と題して酷評しただけに、その死を知っても別に驚かなかった。The Castle in the Forest: A Novel作者: Norm…