ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Victoria Connelly の “Love in an English Garden”(1)

きょうは LJ Ross の "Holy Island" について若干補足しようと思っていたが、先ほど、Victoria Connelly の "Love in an English Garden"(2017)を読了。印象が薄れないうちに、早いところレビューを書いておこう。Love in an English Garden作者:Connelly,…

L.J. Ross の “Holy Island”(1)

イギリスのベストセラー作家 L.J. Ross の Ryan 警部シリーズ第1作、"Holy Island"(2015)を読了。さっそくレビューを書いておこう。Holy Island: A DCI Ryan Mystery (The DCI Ryan Mysteries Book 1) (English Edition)作者:Ross, LJAmazon[☆☆☆] クリス…

Anita Brookner の “A Start in Life”(2)

英文学ファンなら先刻承知のことだが、本書(1981)は米版タイトル "The Debut" どおり Anita Brookner のデビュー作。彼女はこれで作家としての「人生のスタート」を切ったわけである。 そんな昔の本を今ごろ読みたくなったのは、ひとつには、アメリカ人作…

Anita Brookner の “A Start in Life”(1)

ブッカー賞作家 Anita Brookner のデビュー作 "A Start in Life"(1981)を読了。さっそくレビューを書いておこう。A Start in Life作者:Brookner, AnitaPenguinAmazon[☆☆☆★★] 「文学のせいで人生が破滅した」と嘆く中年の文学博士ルース・ワイス。いったい…

Paul Auster の “4321”(2)

前回レビューらしきものを書いたあと、本書に関する周辺情報をネットで斜め読みしたが、ソースはどれもメジャーなものばかり。こんなマイナーなブログで改めて紹介するまでもない。 そこで何より「書をして語らしめよ」。というのはキザなセリフですな。実際…

Paul Auster の “4321”(1)

数日前、Paul Auster の "4321"(2017)をやっと読了。866ページもある分厚いハードカバーで、腕力のない通勤読書派のぼくは持ち運びにかなり苦労した。ペイパーバックの分冊版が欲しいところだ。きょうは日曜日。〈自宅残業〉の合間にレビューらしきものを…