ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

“A Sudden Country” 雑感(2)

 昨日の朝は、届いたばかりのマーチンの弦をギターに張り、チューニングの仕方を試行錯誤の末に思い出し、昔懐かしいフォークの名曲に何十年ぶりかで挑戦。この歳になって「麦わら帽子はもう消えた〜」などと弾き語りするのもアホみたいだが、ボケ防止のために続けようと思う。夕方はジョギングのあと、ワインをけっこう飲んでひっくり返ったが、「自宅残業」をしなかったぶん、久しぶりに休日らしい休日だった。
 というわけで本書はさほど進んでいない。が、読めば読むほどウェスタン小説らしくなってきた。足りない要素はガンプレイくらいだろうか。19世紀の中頃、新天地を求めて西部へ向かう幌馬車隊。インディアンの襲撃の話も出てくる。悪党がいて、決闘と呼べるほど緊迫感はないにしろ殴り合いがあり、典型的な西部劇のヒーローではないものの魅力的な男が登場し、ヒロインの女が男に惹かれる。
 とはいえ、男は出奔した妻を捜している途中で、女のほうも夫ある身。ただ、前夫の急死により、子供をかかえた女はやむなく結婚、心の中には前夫への愛情と深い悲しみが残っている。そこへ亡き夫を彷彿させる男が現われ…
 やっぱり「大枠の見える話」のようだが、こんな小説は理屈をゴチャゴチャこねないほうが楽しめる。それなりに多忙な毎日だが、がんばって読みましょう。