Joyce Carol Oates の "A Garden of Earthly Delights" を読んでいる。恥ずかしながら、ノーベル賞候補と目されることもあるこの巨匠の作品を読むのはこれが初めてだ。
やおら本書に取り組もうと思ったきっかけは、先日紹介した今年の PPrize.Com 発表「ピューリッツァー賞候補作」の中に、Oates の新作 "Mudwoman" があるのを見かけたからだ。そちらから先に片づけてもよかったのだが、何冊か積ん読中の旧作のほうが気になった。どうせなら初期のものを、というわけで引っぱりだしたのがこの第2作 (1967) である。
これはいわゆる Wonderland Quartet の第1作であり、1968年の全米図書賞最終候補作にも選ばれている。Oates の入門書としては最適の一冊らしい。……などと知ったかぶりで書いてはいけない。なぜ入手したのかもすっかり忘れていた。すべて今回、ネットで検索した結果です。
そんな世評どおり、これはいまのところ相当にいい! モノがちがう、というのが第一印象だ。ちょうど本書と同じ1960年代かそれ以前の映画を観て、セリフも演技も脚本もしっかりしてるなあ、現代の作品もいいけれど、やっぱりモノがちがう、と感じるのと似たような感触がある。
具体的には……と書こうと思ったが、もう少し先を読んでからにしよう。いつものように中途半端だが、きょうはこのへんで。