ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2008年全米図書賞ショートリスト発表

 昨日、National Book Awards 全米図書賞のショートリストが発表された。http://www.nationalbook.org/nba2008.html
  "The Lazarus Project" Aleksandar Hemon,  "Telex from Cuba" Rachel Kushner,
  "Shadow Country" Peter Matthiessen,  "Home" Marilynne Robinson,
  "The End" Salvatore Scibona
 というラインナップだが、驚いたのはピーター・マシーセン。え、まだ生きてたの?という感じだが、この900ページを超える大作が受賞する可能性はかなり高い。最近の全米図書賞は、著名作家の顕彰という性格を帯びているような気がするからだ。

Shadow Country (Modern Library)

Shadow Country (Modern Library)

 それよりぼくは、Marilynne Robinson の "Home" に注目したい。かの秀作 "Gilead" と同じく、アイオワ州ギリアッドの町が舞台で、やはり牧師も登場するようだ。http://d.hatena.ne.jp/sakihidemi/20080224 シノプシスを読むかぎり、ハートウォーミングな小説で期待できそうなのだが、残念ながらまだハードカバーしか出ていない。2500円払ったあげく、またまた予想が外れるのも痛いし…やはりペイパーバックを待つことになりそうだ。
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