ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]
- アーティスト: ヘンゲン,ホップ,シュヴァルツコップ,エーデルマン,フルトヴェングラー(ウィルヘルム),バイロイト祝祭管弦楽団
- 出版社/メーカー: delta classics
- 発売日: 2006/11/25
- メディア: CD
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紅白は年越しそばを食べながら、ちらっと見た程度で、あとは、前から見たかった『おはん』をDVDで鑑賞。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: DVD
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それから、けなげなおはんと、勝ち気なおかよのあいだを揺れ動くダメ男、石坂浩二の演技もいい。石坂がこれほどうまい役者だとは知らなかった。
映画を見ながら、小説のこともいろいろ考えた。「リアリティーを超えた説得力」もそのひとつだし、要は男と女の人情話に過ぎないのに、その平凡さが気にならない。そんな小説を来年も読みたいものだ、などなど。
台詞も面白かった。とりわけ、ミヤコ蝶々のおばはんと石坂のやりとりには、思わず噴きだしてしまった。
「なんや、ケッタイな話やな」
「なんが?」
「いや、ホンマはやで、女房の目を盗んで、ほかのおなごに逢いに行くもんや。そうやろ? あんたの場合はやな、女房と逢うのに、人目を忍んでおうてるわけやろ?」
「ええ、まあ」
「まあつまり、嫁はんと浮気してるわけやな」
「ままならんもんですなあ」
…と書き写していてもおかしい。二人の間の取り方も絶妙だが、これは文章では表現できない。ともあれ、この映画を見たことで、小説の読み方も微妙に変わってくるような気がした。