ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

今年のピューリッツァー賞とオレンジ賞(2009 Pulitzer Prize & 2009 Orange Prize shortlist)

 帰宅後、Elizabeth Strout の "Olive Kitteridge" がピューリッツァー賞を受賞という意外なニュースを知った。http://www.pulitzer.org/node/7887「意外な」というのは、同書が全米書評家(批評家)協会賞の候補作に選ばれたときにも書いたように http://d.hatena.ne.jp/sakihidemi/20090205、この Elizabeth Strout がぼくには地味な印象があるからで、協会賞を取った Roberto Bolano の "2666" に大いに感心したぼくは、"Olive Kitteridge" のことなどすっかり忘れていた。同賞の発表前、念のためにペイパーバックを入手していたので、さっそく取りかかってもいいのだが、読みはじめたばかりの "Unaccustomed Earth" も気になるし…。
 一方、オレンジ賞のショートリストも発表され http://www.orangeprize.co.uk/show/feature/home/orange-2009-opf-shortlist、こちらは順当に Marilynne Robinson の "Home" も選ばれている。全米図書賞、全米書評家協会賞と落選つづきなので、三度目の正直がなるかどうか。ほかに気になる候補作もあるが、ぼくはこれに賭けて来月発売予定のペイパーバックを楽しみに待っている。