ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Yevgeny Zamyatin の “We”(1)

諸般の事情で途中、何度か中断しながらも、おとといやっと Yevgeny Zamyatin の "We"(1920)を読了。ロシア語版原書の刊行年は Penguin 版の記述による。きのうレビューを書こうと思ったが書けなかった。きょうはどうだろう。 We 作者:Zamyatin, Yevgeny 発…

“We” 雑感

パンデミック。恐ろしい響きだ。いまやのんびり小説を読んでいられないような気もするが、とりあえず枕元には『舟を編む』。テレビ放映された映画を観たきり、原作のほうは長らく積ん読だった。バタンキューとなる夜もあるけれど、かなり面白い。 "The Mirro…

Ian Williams の “Reproduction”(3)

ご存じの方も多いと思うが、先日、Hilary Mantel の最新作 "The Mirror & the Light" が刊行された。かの Wolf Hall Trilogy の掉尾を飾るもので、第1作 "Wolf Hall"(2009 ☆☆☆☆★)、第2作 "Bring up the Bodies"(2012 ☆☆☆★★)につづいて、3度目のブッカ…

Ian Williams の “Reproduction”(2)

先日、勤務先の今年(2019年)度の業績がほぼ判明。前年にくらべ相当悪化したものの、2月にぼくが在宅勤務でこなした分野では成功をおさめたので、やけ酒半分、祝杯半分、ほろ酔い気分で少しばかり高い買い物をしてしまった。財布のひもをゆるめられるのも…

Ian Williams の “Reproduction”(1)

数日前に昨年のギラー賞受賞作、Ian Williams の "Reproduction"(2019)を読みおえたのだが、これまで諸般の事情というやつで、なかなか感想をまとめる時間が取れなかった。新型コロナウイルスのことも話題にしたいけれど、とりあえずレビューをでっち上げ…

"Reproduction" 雑感 (2)

北陸旅行から帰ってきて約2週間。どうやら新型肺炎には感染していなかったようだ。が、1週間前に税務署へ確定申告に出かけ、混雑のなかでかなり手間取ってしまったのが気になる。ぼくはもともと風邪を引きやすいほうで、ついきのうも鼻水が止まらなくなり…