ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

"“The Color of Lightning”雑感(3)

 明日もがんばろう!と書いた直後からおとといはかなり酔っぱらい、昨日は朝寝坊。終日ピッチが上がらないまま、またもや飲んでしまい、結局ろくに本書が読めなかった。「クイクイ読めるタイプの小説」なんて、我ながらよく言ったものだ!
 今日は通勤途中のほか、仕事の合間にもこっそり、帰宅してからまたボチボチ読んでみたが、おおむね、今までの内容を整理しているうちに何となく見えてしまったとおりの展開で、これがページをめくるスピードの落ちてしまった一因である。大半の理由はボケと疲労ですけどね。
 時代は南北戦争末期ということだが、本書によると、そのころにはもうインディアンの居住区が定められ、白人とのあいだにいろいろな取り決めが交わされていたらしい。ところが、それを白人が一方的に破り、腹にすえかねたインディアンが襲撃。そのインディアンが居住区に退散すると、白人側は騎兵隊といえども掟によって追跡できない。
 …そんなジレンマが本書で描かれている事件の背景にあるようだ。その説明役がクェーカー教徒の Samuel というわけだが、今後、彼がほかの人物たちとどうかかわるかが一つの読みどころだろう。Britt が妻子を救出すべく、コマンチ族の若者の案内でカイオワ族と接触するくだりは、まあ、定石ですね。