ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

“When God Was a Rabbit”雑感(1)

 今日はひと仕事終えてから、もっかイギリスで大人気を博している Sarah Winman の "When God Was a Rabbit" に取りかかった。本書を発見したのは先月の中ごろだが、以来1ヵ月、ずっとベストセラー・リストの上位を走っている。
 これも例によってカバーが気に入り、ついでちょっと珍しいタイトルに惹かれた。読みはじめたきっかけは、このところヘヴィな内容の本が続いたので、カバーからしてどうも軽めらしい本書でひと息つこうと思ったからだ。
 で、期待どおり、これは今のところ、とても面白い。主人公は Elly という小さな女の子で、最初は4歳だったが今は小学生。仲のいい兄がいて、レズの女優の叔母もいる。両親は健在でハッピーな家族かと思いきや、どうやら離婚しそうな雲行きになってきた。
 一方、学校には異端的な存在の Jenny という友だちがいて、こちらは母子家庭。母親がボーイフレンドとの交際に夢中とあって、Jenny は寂しい思いをすることが多く、Elly の家によくやってくる。
 ざっとこんな人物関係だが、面白いのは、叔母の言葉をうのみにした Elly が、学校のクリスマス劇のオーディションでワイセツなせりふを述べるなど、ドタバタ気味のコミカルなエピソードが多い点である。ただ、ちょうど暗い影が差してきたところなので、これから先はシリアス路線になるのかもしれない。
 そんな中、Elly はウサギを飼いはじめ、God と名づける。これがタイトルの由来と思われるが、このゴッドくん、なんと人間の言葉を話せるのだ。が、どうやらその相手は Elly だけらしい。この珍妙な設定が主筋とどんなふうにかかわってくるのか、それが今後の読みどころの一つだろう。