ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

"The Magician's Assistant" 雑感(1)

 ああ、あ。また始まった。月曜日の、おそらくいちばん月並みな感想でしょうね。中には意欲満々で出勤する人もいるのだろうけど、ぼくはとうに還暦を過ぎたオジイチャン。早く楽隠居したいな、と思いながら電車に乗っている。
 きょう、その行き帰りに読んでいたのが Ann Patchett の "The Magician's Assistant"(1998)。すごくおもしろい! 朝などいっそ、終点まで電車に乗っていたかったくらい。(それなのに、ああ、あ。また始まった、とここで最初の感想に戻ります)。
 ほんとは Edith Wharton の "The Age of Innocence"(1920) を読もうと思っていたのだが、たまたま今年の全米批評家協会賞の最終候補作リストを見ると、Ann Patchett の "Commonwealth" がノミネート。もちろん未読だが、どうせ読むなら、積ん読中の旧作から先に片づけなければ、と決心して取りかかった。
 これまたジャケ買いの本で、魅力的なタイトルにふさわしい魅力的な表紙。それがどうしていまごろ、と自分でもフシギに思うのだが、じつはフシギでもなんでもない。新しい本に飛びついてきたツケがたまっているだけの話です。
 買ったときは知らなかったが、これはご存じ1998年の旧オレンジ賞最終候補作。いまさら紹介するまでもないが、これから気のついた点をボチボチ書いていくことにしよう。
 と、きょうは「音楽の捧げもの」を聴きながら書いていた。最近入手したゲーベル盤もいいが、昔なつかしいミュンヒンガー盤はどうだったっけ、と久しぶりに聴いてみた。ロマンティックな調べ、とぼくの耳には感じる。ついでパイヤール盤。心温まる感じ。
 どちらもヒーリング効果大ですね。仕事をしていないときのBGMは、しばらく「音楽の捧げもの」をいろんな盤で聴いてみよう。
(写真は、宇和島市神田川原(じんでんがわら)にあった貧乏長屋。ぼくの生家だが、いまは更地になっている)