「ほかにもっと書きたいこと」の前に、日本語で書かれたリトアニアをはじめバルト3国にかんする本を3冊、知人から紹介されたので、それをまず受け売りで列挙しておこう。

物語 バルト三国の歴史―エストニア・ラトヴィア・リトアニア (中公新書)
- 作者: 志摩園子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 新書
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- 作者: 畑中幸子,ヴィルギリウス・ユオザスチェパイティス,Virgilijus Juozas Cepaitis
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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- 作者: 伊東孝之,中井和夫,井内敏夫
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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「リトアニアは国家がまだ独立国として存在していたにもかかわらず、ウクライナ、ラトヴィア、エストニアと共にソビエトによる国民の計画的絶滅政策(ジェノサイド)に遭遇することとなった。これはナチスによるユダヤ人絶滅政策と共に二十世紀の人類社会に例を見ない凄惨な計画であった」。
ぼくは "Between Shades of Gray" の雑感で、「ナチスによるユダヤ人の迫害や、スターリンの恐怖政治などでおなじみの『あの話』です。目新しいのは、旧ソ連国民ではなく、バルト3国の人々が犠牲者として描かれている点で……」などと、ずいぶんノンキなことを書いている。そのくだりをもし作者やリトアニアの人たちが読んだとしたら、「何をバカな、何をノーテンキな!」と、きっと憤慨するにちがいない。「だから東洋の島国の、平和ボケした極楽トンボは困るのよね!」
という事実を厳粛に受けとめたうえで、さて「ほかにもっと書きたいこと」があるのだが、なにしろ体調を考えると「無理は禁物」。もったいぶるようですが、今日もこのへんで。