ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

“The Story of Lucy Gault” 雑感

 いよいよブッカー賞の季節が近づいてきた。今年のロングリスト発表は7月23日とのこと。どんな作品がノミネートされそうか、あちらのファンのあいだでは、さぞ情報が飛びかっていることだろう。
 ぼくも過去、何回か予想してみたことがあるが、なにしろ読書量が少なく、一冊も当たった試しがない。Ian McEwan の "On Chesil Beach" や Hilary Mantel の "Bring up the Bodies" など、たまたま先に読んでいた作品がリスト入りしたことがあるだけだ。
 そこで今年も、去年とおなじく Man Booker Prize Eligible を掲載しているサイトをのぞいてみた(http://www.goodreads.com/list/show/30520.Man_Booker_Prize_Eligible_2013)。どれだけ権威のあるサイトなのかはわからないが、困るのは、例によって膨大な数の作品がリストアップされていることだ。現在、その数なんと147冊!
 しかも、1番人気が Kate Atkinson の "Life after Life" [☆☆☆★] とは恐れ入る。今年の Women's Prize for Fiction の最終候補作や、米アマゾン上半期ベスト10にも選ばれた作品だが、これがブッカー賞でもノミネートされるようなら、今年はよほど不作なのかも、と疑いたくなるだろう。
 ともあれ、上のリストを参考にジャケ買いもふくめて、ハズレ覚悟で何冊か注文したところだが、どれもまだ手元に届いていない。そこでとりあえず、2002年の最終候補作、William Trevor の "The Story of Lucy Gault" をボチボチ読みはじめたのだが……。
 腰の痛みはだいぶ治まったものの、またぞろ職場が繁忙期。なかなか思うように進まない。それにハッキリ言って、これはいまのところ、相当に眠気をもよおす作品である。粗筋を紹介しようと思ったが、まだ夕飯前なのに、この駄文を綴っているうちに眠くなってきた。看板に偽りありだが、きょうはこのへんで。