ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Evelyn Waugh の “Sword of Honour”(2)

やっと(2)にこぎ着けた。ほんとうはもっと早く落ち穂拾いをするつもりだったのだけど、このところ、本書をダラダラ読んでいるうちに届いた新刊を片づけるのに追われてしまった。(本書のレビューにスターを付けてくださった kt-888さん、brownsugaさん、…

Sigrid Nunez の “The Friend”(1)

昨年の全米図書賞受賞作、Sigrid Nunez の "The Friend"(2018)を読了。さっそくレビューを書いておこう。(ペイパーバック版の表紙はきょう現在、アップ不可能。可能になり次第アップします)。 The Friend: A Novel 作者: Sigrid Nunez 出版社/メーカー: …

Patrick Chamoiseau の “Slave Old Man”(1)

きのう、今年の全米批評家協会賞(対象は昨年の作品)の最終候補作、Patrick Chamoiseau の "Slave Old Man" を読了。Patrick Chamoiseau は1992年に "Texaco" という作品でゴンクール賞を受賞したこともある作家で、カリブ海のマルティニーク島出身。本書は…

Denis Johnson の “The Largesse of the Sea Maiden”(1)

きのう、Denis Johnson の短編集 "The Largesse of the Sea Maiden"(2018)を読了。周知のとおり、これは今年の全米批評家協会賞(対象は2018年の作品)の最終候補作である。Denis Johnson は2017年に他界。この短編集は彼の遺作とのこと。謹んでご冥福をお…

Lisa Halliday の “Asymmetry”(1)

Lisa Halliday の "Asymmetry"(2018)を読了。周知のとおり、これは昨年のニューヨーク・タイムズ紙選ベスト5小説のひとつである。巻末の紹介によると、Lisa Halliday はマサチューセッツ州出身でミラノ在住の若手作家。本書は彼女の処女作とのこと。さっ…

Leila Slimani の “The Perfect Nanny”(1)

ゆうべ、Leila Slimani の "The Perfect Nanny" を読了。2016年のゴンクール賞受賞作、"Chanson douce" の英訳版である。巻頭の紹介によると、彼女はモロッコ出身の若手作家で、モロッコ人の女流作家が同賞を受賞したのは初めてのことらしい。この英訳版は昨…

Evelyn Waugh の “Sword of Honour”(1)

きのう、Evelyn Waugh の "Sword of Honour"(1965)をやっと読了。周知のとおり、これは "Men at Arms"(1952)、"Officers and Gentlemen"(1955)、"Unconditional Surrender"(1961)を一冊にまとめた『名誉の剣』三部作である。 合冊版を上梓する際、Wa…

"Sword of Honour" 雑感(4)

なんとか体調が回復してきたようだ。気になるのは血圧だが、数値さえよければ、あしたからまたジムに通おうと思っている。(brownsuga さん、お気遣いのコメント、ありがとうございます)。 "Sword of Honour" のほうも、元の第三巻 "Unconditional Surrende…